第34話

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2019/12/30 13:59
小森隼
小森隼
今あなたちゃんとはどうなの?
GENERATIONS
GENERATIONS
メンバー全員黙ってしまった。
おーい、亜嵐くんはどーしたー?
小森隼
小森隼
え、なんかあったの!?
佐野玲於
佐野玲於
俺はなにもないけど
小森隼
小森隼
まぁ玲於はヘタレだもんねー
佐野玲於
佐野玲於
隼に言われたくねー
小森隼
小森隼
他のみんなは?
白濱亜嵐
白濱亜嵐
…俺、告った
小森隼
小森隼
告った!?
白濱亜嵐
白濱亜嵐
うん
龍友・裕太
龍友・裕太
俺も
関口メンディー
関口メンディー
俺も…
片寄涼太
片寄涼太
俺も
小森隼
小森隼
え!?
小森隼
小森隼
まじか、さすがに頑張らなきゃ
隼は直ぐに連絡して明日の夜待ち合わせするらしい。
俺も負けてらんないしそろそろ頑張ろう。
隼も告白したと聞いた翌日、あなたちゃんちに来ていた。
どうして来る時は迷わないのに帰る時は迷うんだろう。


そんなことを考えながらチャイムを鳴らした。
sideあなた
ピンポーンッ
こんな時に誰だろう?
今はGENERATIONSさんがテレビにでてて手が離せないんだけど?
でると玲於さんだった。
自分
玲於さん!?
佐野玲於
佐野玲於
よ、今ひま?
自分
…ちょっと中に入ってください!
佐野玲於
佐野玲於
あ、うん…
玲於さんが入って鍵を閉めると急いでリビングのテレビのまえに座った。
自分
いやぁ、今日もかっこいい…
玲於さんが来てることも忘れてすっかり楽しんでいた。
佐野玲於
佐野玲於
あのさ…
自分
…あ!すいません!!!
自分
お茶出しますんで…
めっちゃ恥ずかしかった。
佐野玲於
佐野玲於
なんかごめん…
自分
いえ、私こそすいません…
自分
それでどうかされましたか?
佐野玲於
佐野玲於
…あのさ…
自分
はい?
佐野玲於
佐野玲於
俺、あなたのこと好きだ。俺と付き合ってください
自分
え…
佐野玲於
佐野玲於
まだまだ知らないこともたくさんあるけどこれから知っていきたいって思ってる
自分
…わたっ…
「きゃぁー!!」
テレビから聞こえる女性の黄色い声。
その女性たちの視線の先にはGENERATIONSさん。
自分
…ごめんなさい。私は玲於さんとは付き合えません。玲於さんと私は住む世界が違うんです。玲於さんにはお似合いのもっときれいなひとがいます。だからごめんなさい。出て行ってください
佐野玲於
佐野玲於
そんなの関係ない!
自分
…じゃあ私は玲於さんじゃない人が好きなのでごめんなさい
自分
これで諦めてもらえますか?
佐野玲於
佐野玲於
…分かった。ごめん
玲於さんは出ていった。
私はなにを迷っていたんだろう。
相手はテレビの中の人。
手の届かない人なんだ。
ほかのみなさんにも
自分
「ごめんなさい。私には他に好きな人がいます。だから付き合えません。すいません」
そう言って断った。
私もどうかしていたんだ。
それからも連絡がきたり家にきたりしたけど全部無視し続けた。
だけどあの、玲於さんの悲しそうな顔は忘れられなかった。

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