そして、炭治郎くんの問題発言。
いや、まぁ、悪い子じゃないのは十分。
分かりましたけども。
とりあえず、蝶屋敷に運ばれるんだよね。
少し事が収まった。
私は少し体調が悪いと適当に言って、
室内での話し合いは参加しなかった。
お館様には申し訳ないけれど、私は確かめたい。
少し不思議そうな顔をした後、
にっこり笑って、そう言ってくれた。
ドンッ
蝶屋敷の中の廊下で、女の子とぶつかった。
ぶつかった子は、可愛らしい女の子で、
前髪を8:2で分け、二つ結びのおさげ。
私は髪をサラリと前に落とし、
しゃがんで手を合わせお願いする。
どうやら通じたらしく、連れて行ってもらった。
すると、行く途中で。
私も笑顔で手を振って見送る。
一礼してから、タタタタッと去っていく、
…えっと…すみちゃん。
さぁて、少しお話しようかな。
炭治郎目線
俺は傷だらけの傷を癒すため、
少し寝たあと、二人と話をしていた。
この通り、伊之助は喉はやられているけど、
いつもの伊之助だ。
多分、伊之助も気付いているのだろう。
────誰かがいる。
殺気や、敵意は全く無い臭いだ。
でも、何で隠れて…
そこから出てきたのは、
え?女性?
いや………男の人???
背が高すぎやしないか……!
そう思う理由は、
透き通る様な梅紫色の髪。
光り美しい、吸い込まれそうな黄色の目。
隊服の上に、黒地に金色の月が描かれた羽織。
その羽織は長く、膝辺りまであった。
まるで、夜に月が映えるような羽織だった。
隊服は…上は皆と同じ様な感じで、
下は長く、俺とは違い、ピッチリとしていた。
そのせいか、足が細いのがよくわかる。
そうだ、この人はさっきの……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。