第4話

月柱
2,401
2019/11/25 10:49
そして、炭治郎くんの問題発言。


いや、まぁ、悪い子じゃないのは十分。


分かりましたけども。
とりあえず、蝶屋敷に運ばれるんだよね。


少し事が収まった。


私は少し体調が悪いと適当に言って、


室内での話し合いは参加しなかった。


お館様には申し訳ないけれど、私は確かめたい。
夜霧 蘭
夜霧 蘭
しのぶちゃん、
蝶屋敷に行ってもいいかい?
胡蝶 しのぶ
…?何処か怪我でも?
夜霧 蘭
夜霧 蘭
いや、ただ単に例の不思議な四人に会ってみたくて。ごめんね。
胡蝶 しのぶ
断る理由が見つからないですし、
勿論どうぞ。
少し不思議そうな顔をした後、


にっこり笑って、そう言ってくれた。
夜霧 蘭
夜霧 蘭
それじゃ、お邪魔致します。





ドンッ


蝶屋敷の中の廊下で、女の子とぶつかった。
夜霧 蘭
夜霧 蘭
あらら、ごめんね。
えーと、何ちゃんだ?
ぶつかった子は、可愛らしい女の子で、


前髪を8:2で分け、二つ結びのおさげ。
すみちゃん
す、すみです!
申し訳ありません!蘭さん!
夜霧 蘭
夜霧 蘭
そうだ!すみちゃんだ!
いや、ごめんなー、怪我は無いかい?
すみちゃん
は、はいっ!
夜霧 蘭
夜霧 蘭
そうかそうか、ところですみちゃん。今何か用はあるかい?
すみちゃん
いえ?
夜霧 蘭
夜霧 蘭
なら、例の三人のとこに案内お願いしても?
私は髪をサラリと前に落とし、


しゃがんで手を合わせお願いする。
すみちゃん
例の…あ!あの人達ですね!
どうやら通じたらしく、連れて行ってもらった。



すると、行く途中で。
夜霧 蘭
夜霧 蘭
ありゃ、えーーーっと。
………アオイちゃんだ!!
神崎 アオイ
?えっ、蘭さん、何故此処へ?
夜霧 蘭
夜霧 蘭
んー?
ちょっと会いたい奴等が居てねー。
神崎 アオイ
あぁ、だから…。
すみちゃん
ご案内してきます!
神崎 アオイ
うん、それでは、私は失礼します。
夜霧 蘭
夜霧 蘭
またな!
私も笑顔で手を振って見送る。
すみちゃん
蘭さん、此方です!
夜霧 蘭
夜霧 蘭
おー、ありがと。ここまでで大丈夫。仕事邪魔してごめんなー!
すみちゃん
いえいえ!ごゆっくり!
一礼してから、タタタタッと去っていく、


…えっと…すみちゃん。
さぁて、少しお話しようかな。




炭治郎目線



俺は傷だらけの傷を癒すため、


少し寝たあと、二人と話をしていた。
我妻 善逸
────でね!!
もうホント怖かったんだよ!!?
嘴平 伊之助
ゔる゙ぜぇ゙
この通り、伊之助は喉はやられているけど、


いつもの伊之助だ。
竈門 炭治郎
コラ善逸、静かにしないと駄目だろう。
我妻 善逸
…ん??ね、ねぇ!?
炭治郎、炭治郎??
竈門 炭治郎
あぁ……
多分、伊之助も気付いているのだろう。




────誰かがいる。



殺気や、敵意は全く無い臭いだ。
でも、何で隠れて…
我妻 善逸
試されてんの?俺ら?
嘴平 伊之助
ゴラ゙ァ゙ァ゙ででごい゙や゙ぁ゙ぁ゙
竈門 炭治郎
やめろ伊之助!
我妻 善逸
失礼にも程があんだろ!!
竈門 炭治郎
す、すみません、そこにいらっしゃるなら出てきてもらっても……
???
…あはは(笑)ごめんな、
試すような真似して(笑)
そこから出てきたのは、



え?女性?


いや………男の人???


背が高すぎやしないか……!


そう思う理由は、


透き通る様な梅紫色の髪。


光り美しい、吸い込まれそうな黄色の目。


隊服の上に、黒地に金色の月が描かれた羽織。


その羽織は長く、膝辺りまであった。


まるで、夜に月が映えるような羽織だった。


隊服は…上は皆と同じ様な感じで、


下は長く、俺とは違い、ピッチリとしていた。


そのせいか、足が細いのがよくわかる。
そうだ、この人はさっきの……
竈門 炭治郎
は、柱の…!
我妻 善逸
えぇっ!?この人柱ァ!?
嘴平 伊之助
ん゙だよ゙ぞれ゙
我妻 善逸
鬼殺隊のめちゃめちゃ強い人達のことだよ!
嘴平 伊之助
じょ゙ゔぶじろ゙や゙
竈門 炭治郎
その怪我で!?駄目だ伊之助!!
???
いやいや、名乗らせて(笑)
竈門 炭治郎
すみません!
???
気にするな。私は、
夜霧 蘭
夜霧 蘭
鬼殺隊、月柱、夜霧蘭だ。
我妻 善逸
つつつつ、月柱!!!??
竈門 炭治郎
善逸、知ってるのか??
我妻 善逸
逆に知らないの!?ヤダもーホント!
脳味噌大丈夫ですか!?
嘴平 伊之助
(そこまで言う必要ねぇだろが!!)
我妻 善逸
あの有名な、〝二刀流〟の〝月夜叉〟だよ!!

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