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第21話

❥21
利用されて。

悔しくて。
情けなくて。
切なくて。

自分の力で処理しきれない感情が、ポロポロと瞳から零れ落ちる。


ホント…、バカみたい。

もう男なんて信じない。大キライ。


意識が朦朧とする。

震える両足じゃ身体を支えきれなくなって、その場に崩れた。

広がっていくアスファルトにできた染みを、ぼんやりとただ見つめることしかできなくて。


瞬間…、


「…、凪沙」


蓮の声じゃない。

誰?
空耳?

聞いたことのない低い声に名前を呼ばれ。

優しく包むように抱きしめられた温もりが、落ちかけた私の意識をギリギリのところでこの場に繋ぎとめた。


「泣かない約束。だろ?」


耳元で囁かれたその声は、ダイレクトに私の鼓膜を揺さぶる。


約束……