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第22話

❥22
アキラ先生ーー


微かに香っていたインクの匂いと、温かい温もりがすぐに離れていく。

顔を上げると、漆黒の瞳が私を見下ろしていた。
アキラ(史郎)
俺がいる。だからアイツとは別れろよ
その真剣な眼差しに。
普段と違うキャラに。

疑問だけが渦巻く脳内は軽くパニックを起こしている。

聞いてない!こんなアキラ先生。
意識しちゃうじゃない。
凪沙
アキラ先生?どうして…
聞きたいことは山ほどある。

なぜ私の名前を?
一人称がアタシじゃなく、俺って?
蓮と別れろって?

けれど私の言葉は、唇に当てられたアキラ先生の指によって遮られた。
アキラ(史郎)
好きだよ。凪沙

もう片方の手で、頬に残ってた涙を優しく拭われた後。

力の入らない私を、アキラ先生が立たせてくれた。

蓮のやってくる方へ背中を押される。

振り返ると、愛おしそうに私を見つめるアキラ先生と目が合った。