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第1話

1.幼なじみの君。
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2019/01/26 15:00
小さい頃からずっと君を見てきた。
笑った顔、怒った顔、驚いた顔、変な顔だって全部全部知ってる。

君は私のキモチに気づいていますか?

この思い『キミニトドケ』
♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。
はな
ふっふふ〜ん♪
今日から高校3年生になった私、佐々木はな(ささきはな)は、いつもより早く起きて、髪型を整えていた。
はな
今日から3年生かぁ〜。
最高学年だし受験もあるし、頑張らないとっ!!
顔を洗って髪を縛って制服を着て。
いつもと変わらない朝が来る。

ガチャッ
はな〜いるか?
おっきたきた。

玄関に入ってきたのは、イケメンな男子。私の幼なじみの立華要(たちばなかなめ)。
要は勉強も運動もできて、顔も良し、性格も良しなカンペキイケメンだから、学校でかなりモテるんだよね笑

そして私は、要に7年間片思い中です!

親同士が仲のいい私達は、幼稚園の時からずっと一緒にいる。でも一緒にいるからこそ、「好き」なんて伝えられない。だって伝えたら、全て崩れてしまいそうだから。
要は私を恋愛対象としてなんか見ていない。私の一方的な気持ちを伝えたら、気まずくなってしまう。それが1番怖いんだ。隣にいられなくなってしまうことが。
はな〜早く準備しろよ笑笑
はな
あっごめんごめん
私は急いで靴を履いて外に出る。
んん〜っ!いい天気!
はな
今日から3年生だね〜
センパイって気分♪
いや去年もセンパイだっただろ?笑笑
はな
いやそうだけど!!なんかこう、1番上だぞって感じが!
私は身振り手振りで説明する。
要って結構 頭固いところあるんだよね〜。
お前は話す時、いつも一生懸命だよな、、なんか犬みたい爆笑
はな
いっ犬?!
そうそう笑
なんでも全力!みたいな?
はな
む〜っ!
だったら要は……ライオン?
えっライオン?爆笑
予想外なんだけど。
はな
だってなんでも出来るじゃんっ!
そこがライオンっぽい笑
そう?あははっ
そうやって笑顔で笑う要に思わず見とれてしまう。
これでいいんだ。この距離が1番いい。こうやって2人で話せれば。隣にいられるなら。それ以上の幸せなんて望めないよ。

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