第24話

トンネル
884
2020/08/05 04:52
ゆみ
だって先輩うざいんだもん
ゆき
何したの
ゆみ
えーあっちの道の方が早く行けますよーって言っただけですけどw
翔吾先生
…ふざけるのも大概にしろよ
ゆみ
翔吾先生…だって!
翔吾先生
もういいよ。
ゆみ
私の担当は翔吾先生だったのに……なんで?そんなに3年生って偉いの?
ゆみ
1年生は好きな先生に教えてもらうことも出来ないの??
ゆみ
っ…

翔吾先生は呆れたようにあなたを探しに走っていった


取り残された私とゆみちゃん

ゆみちゃんは泣いてて

どんだけ自己中心的な子なんだろうって思ったけど






そっか。

翔吾先生がゆみちゃんも好きなんだ


ゆき
偉くはないよ
ゆみ
じゃあ何なの…
ゆき
ただ少し君たちより大変なだけ
ゆみ
あなた先輩は翔吾先生が好きなんですよね
ゆき
…さぁね
ゆみ
良いですよ隠さなくてバスの時盗み聞きしたんで
ゆき
そ、それで?なに
ゆみ
もう私の恋は終わりましたねこれでw
ゆき
終わったかは知らないけど、まずはあなたみたいに真っ直ぐにならないといけないんじゃない
ゆみ
…っ



まだ泣いているゆみちゃんをよそに私は準備の続きを始めた



タイミング悪く雨が降ってきた

天気予報的中…





















翔吾先生
どこにいんだよ…




土砂降りになりつつある天気



ちゃんと誰かと行くように言うべきだった…




そんな今更遅い後悔










ひたすら雨で滑りやすくなった道を走る






だんだん森が深くなってきてトンネルが目の前に現れた




俺、こういうくらい怖めなの無理なんだけど














あなた




早くつくどころか迷っちゃって暗いトンネルの中



スマホないし、連絡できなくて



どうすればいいかわならなくて






怖くて、





頭に浮かんだ



翔吾先生…




あなた
翔吾…先生!………






気づいたら、そう叫んでいた






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