第25話

来てくれた
895
2020/07/30 14:19



トンネルの中に意を決して入ろうと思った時







翔吾先生!!







そうトンネルから聞こえたと同時に日の傾きで太陽の光がぶわっとトンネルの中を照らした





少し先に見える人影…




あなたちゃんだ





翔吾先生
っ…






今までで1番早く走ったかも俺





翔吾先生
あなたちゃん!!
あなた




思わず抱きしめていた


あなたちゃんは足に力が入ってなくてそのまま倒れそうになってしまうのを支えてゆっくり地面に2人でしゃがんだ







翔吾先生
ごめん…俺がちゃんとしてたら
あなた
翔吾先生は悪くないです……
翔吾先生
もえ大丈夫だから
あなた
はい…







先生、ちゃんと来てくれた…






体がふわふわしてなんか寒気がするせいか翔吾先生に抱きしめられているこの状況に頭が追いつかない
翔吾先生
ってあなたちゃん熱あんじゃん!
あなた
へ?…
翔吾先生
これ着て


先生の上着を着せてもらって翔吾先生の香水の香りがふわっと香った


翔吾先生
ちゃんと掴まっててね
あなた
っ…


そう言うと私をおんぶして歩き始める先生
あなた
翔吾先生!大丈夫です!
あなた
私自分で歩きます!
翔吾先生
はいはい無理しない無理しない
あなた
だって…絶対重いし、
翔吾先生
重くないからww
翔吾先生
はい寝てていいよ
あなた
でも…
翔吾先生
寝なさい
翔吾先生
先生の言うこと聞いてください
あなた
…はい、






しばらくして規則正しい寝息が聞こえてきた

とりあえず良かった…見つかって


俺の肩に顔を埋めているあなたちゃんを見て思ったことがある









翔吾先生
好き…になっちゃった

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