家に帰った今も実感できない。
…2人が従兄妹?
てっきり僕は2人が…
翌日、僕はいつも通り朝早くに学校に来た。
天ヶ瀬さんの靴箱に靴はあった。
今日も来てるみたいだ。
いつもより少し重い足取り。
運動部の朝練の声が聞こえる。
その活力を僕の体は弾いているようだった。
天ヶ瀬さんをよく見ると…
ジャージ姿でところどころ絵の具で汚れている。
天ヶ瀬さんは大きなパネルを僕の前に置いた。
それは体育祭の校門に置く看板だった。
いつの間にか僕の脳内から天ヶ瀬さんと千ヶ瀬のことを気にする余裕はなくなっていた。
またも最悪なタイミング。
何とか…いつも通り(?)の学校生活が
戻ってきました。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。