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第8話

発車致します。


箱の中のキーホルダーが小さな金色のコインへ変わるのと同時に、隣には先程とは違う色のキーホルダーがあった。

だがそれは触れず、幻影のように形を表してるだけだった。


あなた

…このキーホルダー、もしかして…



あなたがそう呟くと、美香はコクリと頷き口を開いた

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…うん、私
あなた

やっぱり?とても可愛いね

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えへへっ


二人は喜び、笑みを見せ合い、そしてふと金色のコインの存在を思い出した。


あなたはこのコインに見覚えがあった


あなた

このコイン…!

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…あなた。このコイン、何?
あなた

美香、このコインはね?
ここに来た人達が本当の姿を思い出した時に貰えるコインなの。

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思い出した時…
あなた

そう!

…それでね、このコインを貰えた人はさっき通った切符売り場で、行き先が持ち主の元への切符を買うことが出来るの。

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あなたの言葉に美香は顔を輝かせた
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ほんとっ…!?

私、香織ちゃんの所に戻れる…!?
あなた

えぇ!

あなた

でも選択肢もあるよ

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"選択肢"

この言葉に美香は首を傾げた
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選択、肢?
あなた

うん。
でもまぁ、美香は"帰る"、の一択だとは思うけどねっ

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…他は?

少々不安な色に染る美香の顔色
そんな美香にあなたは安心させるように優しく口を開いた

あなた

…他は、ここを本当の【終着点】にすることも出来るの

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終着、……って、言うことは…

美香の言葉に(名前)は一つ頷く。




そう、ここを本当の【終着点】にするという意味は…
あなた

…ここで、自分の人生を終わらせるも同じこと。

そして新しい物に生まれ変わる…。そう言った方がいいかな?

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美香はあなたの言葉に少し考える素振りを見せる。

だが直ぐに首を横に振ると、コインを強く握りしめた
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私は、帰る!

せっかく自分を思い出せたから、…



また、香織ちゃんに会いたい…!


強く決意した、美香の瞳。
あなた

…それが、美香の答えね
分かった。


それじゃあ切符売り場に行こう!

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うんっ!


最後に手を繋いで切符売り場へと向かう二人。





切符売り場に着くと行き先の人の名前を入れ、発行。

【香織ちゃん▷自分の姿】


切符が出てきた






美香の顔は喜びに溢れた
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、…あなた、本当にありがとうっ…!

私、あなたに会えてよかった。ホントに、ありがとう!

(あぁ、これよ。私はこの笑顔が見たかったの…)

あなたはひっそりそう思うと、顔が涙で溢れている美香を優しく抱きしめて間もなく着く電車のアナウンスを片耳に口を開いた


あなた

私も、美香に会えてよかったよ。

…ほら、もうすぐ電車が来る。ホームに行こ?

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うんっ!

二人はホームへ足を進める。

空はほどよく茜色だった










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"行き先は、香織ちゃん。香織ちゃん"

"扉が閉まります。ご注意ください"


あなた

…元気でね、美香



一人目の迷える訪問者、無事に本当の姿を見つける事が出来ました。

あなた

…ふふっ、よかった。

あなた

……あぁ、侘しい



彼女の呟きは、電車の音に混じって掻き消えた









【一人目】無事発車致しました。