店員が奥に入って行くと、片手にペンを持ってゆらりと戻ってきた
二人は売店員の言葉に返事をすると、【思い出の日】について話しながら最初の位置へと戻って行った
"何処かで…"
そう思いながら美香は頭を悩ませた
あなたの言葉を聞くと、美香は箱を出す。
そして小さな箱を優しくあなたに手渡すと、もう一度頭を悩ませた
「『あ、』」
二人はそう声を揃えると美香が背負っているカバンから先程の写真を出した。
そしてそれを裏返す
そこには……
二人が見たのは先程も見た写真の裏の文字。
20☓☓年 3月 15日
香織、美海
お揃い仲良し!
日付は恐らく、ここに書かれているコレだ
美香はゆっくりとペンを動かし、箱に日付を書いていく
丁寧に、" 3月 15日 "と
あなたはそう不安そうに呟くが杞憂だった
美香が日付を書いた瞬間箱はカチリッと音を鳴らし、二人の顔が輝いた
美香が恐る恐る中を開ける
中にあった物は……
美香は箱の中身を凝視する
何か、懐かしむように……
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初投稿でこのブロンド?あざますッッ
でも1ヶ月ずつ更新できるかな……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。