「はい、お疲れ様」
2人に飲み物を出しているときに
亮平が戻ってきて
席についた
「それで、宮舘さんと渡辺さん」
翔太「あ、えっと、さっき話した通りです」
照「電話で状況ちょっと聞いたんだ」
「なるほど」
辰哉「1ついいですか?」
たっちゃんが2人を見る
辰哉「昨日通報受けた時、2人はなんて?」
涼太「女性が浮気していた。と」
みんなは口々にまたかとつぶやいた
辰哉「女性の話は聞きました?」
翔太「知り合いの斉藤さんといただけだと」
佐藤の次は斉藤か
辰哉「みんなに共有したい」
たっちゃんはそう言って
ホワイトボードをひっぱってくる
辰哉「あなたの考えはあながち間違ってないと思う」
ホワイトボードに書かれたのは
今までの事件の関係者が2人だけではなく
謎の男が関与していると言う事
今までも佐藤や斉藤の様に
ありきたりな苗字を名乗り女性に近づき
男性を怒らせ周囲の人に通報させる
通報を受けたことで警察は2人が不仲であると記録する
そうすると謎の男は最初からいなかったことになる
こうして
何回も殺人を繰り返していたのではないだろうか
という私の考えだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!