第9話

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2018/08/12 08:43
あなたside
ニノだけが私の病室にいる。
話があるって言って残ってるのにいっこうに話そうとはしない。
あなた
ニノ?
話しって何?
ニノはすごく緊張しているようだった。
あなた
(何をそんなに緊張しているんだろう…)
ニノ
(言わなきゃ。
今言わなきゃ。
決めてたんだ。あなたが目が覚めたら言うって。)
あなた
ニノ?
大丈夫?
ニノ
あなた。
俺、あなたの事が好きです。
よかったら付き合ってくれませんか?
俺は、あなたの事事故の時守れなかったけど、今度は絶対守るから!!
あなたが事故にあって、死ぬかもしれないって聞いたときに気づいたんだ。
ずっと前から好きだったんだって。
俺じゃダメかな?
私はびっくりした。
ニノがそんなことを思っていたこと。
ニノがそんなに自分の事を責めていたことを。

もちろん、返事は決まっていた。
あなた
ニノ
私もニノの事が好きです。
ずっと前から。
だからよろしくお願いします!!(///﹏///)
ニノ
ほんとに!!
ありがとう〜!!
(あなたに抱きつく。)
あなた
わっ!
痛いよニノ、やめて!!
ニノ
ヤーダ。
半年も眠ってたんだよ。
俺がどんだけ寂しい思いをしたか、何回も死のうと思ったんだよ。
私はニノの手首を見て驚いた。
何回も何回もリストカットをした後があった。
それだけニノには辛い思いをさせてしまったんだと思ったら、悲しくなった。
ニノ
え、どうしたの?
なんで泣いてるの?
あなた
え?
気づいたら私は泣いていた


ニノに申し訳なかったからなのかもしれない。
あなた
ごめんね。ごめんねニノ。
そんなに追い詰めていた事知らなかった。
でもニノのせいじゃないよ。
ニノはいつでも守ってくれてたよ。
事故の時だって。
ニノ
ありがとう。
これからも守るよ。
絶対に。
離さないから。

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