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第11話

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2021/08/11 02:09
  秋音の体を借りて、零に会う楽


零は、ずっと聞きたい事があった。


零「どうして、オレを置いて行ったんだ?」

楽「...すみません...」

零「理由を知りたかったんだずっと。」

楽「あの日、手紙が届いたんです。
中には、姉上の字で。
((旦那様との間に、子供が出来たわ。
怪我をした旦那様に、どうしたのか理由を
聞いたけど、何もおしゃらないので
もしかしてと思って、じいやに聞いたは、
あなたに会わせるよう、
お金をもらったと、
あなたが居ると、旦那様は私だけを
見て下さらないの。
不幸なの。
だから、わかるでしょ。))
封筒の中には、ナイフが入っていました。」

零「そうか...」


楽「零と、永遠に生きて行けるとわかっていました。
2人でもと思いましたが。
あの時、小さい頃本当に無償の愛で包んでくれていた姉上を不幸にしている私が。
生きていいものかと思い。
葛藤して、私は姉上を選びました。
何の根拠も無いですが、
絶対に、いつかまた零に会えると
信じて疑いませんでした。」


零は楽を強く抱き締める。


楽「でも、本当に零に会えて良かった。
もう私に零しかいませんから。」

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