第4話

2話
28
2021/08/02 01:34
楽は、生まれかわり
秋音(しゅうと)と言う青年になっていた。

秋音「零(ゼロ)さんて、モデルさんとかしてますか?」

零「イヤ、そう言えば秋音君は今いくつ?」

秋音「17です。
今、高校2年です。」
零「そう、ご両親とか兄弟は?」

秋音「あっ、今は1人です。
兄弟は、居ません。」

零は少し心が痛んだ。

零「なんで?」

秋音「母が再婚して、
シングルマザーで、ホステスしながら
オレの事育ててくれて。
お店に来てた人と。
その人が、転勤で海外行く事になって。
その時、行きたい高校に合格してたし。
友達とも離れたくなかったし。
言葉も、通じないと思って。
残りたいって、説得して。
ありがたい事に、生活費とか送ってくれて。」


零は、その話を聞いて下を
むいて微笑んだ。

秋音「零さん?」

零「イヤ、秋音君が
とっても幸せそうで嬉しくて。」

秋音「ハイ、オレ幸せです。」
と、笑う
その笑顔は、無邪気な17才だ。


話をして。

零「じゃあ、オレ帰るよ。
飲み物、ありがとう美味しかったよ。」
帰る時。

秋音「また、来てくれますか?
何か零さんとしゃべってると。
何だか、楽しいなって幸せな気持ちに
なるって言うか。」

零「...ああ、オレでいいならまた来るよ。」


秋音の家を出て、
秋音の家にある、木の上に腰をかけて
家を見ていた零。



零((オレは、
楽の側に居ない方が、いいのかもしれない
両親にも恵まれ、
あの時の様に、1人じゃなくて
一緒に居たいと思える、友達だって居る。
無邪気に、笑って居る楽を。
無理に、連れて行くなんて。
今の、オレには出来ない。
このまま、終わった方がいいのか?))


零は、楽とずっと一緒にいたい気持ちと、
2人の時とは違い。
笑いあえる、仲間が居る日々を
奪ってしまうなら。
もう、会わない方がと
頭の中に浮かぶ。

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