前の話
一覧へ
次の話

第1話

ーおれの最高の親友へ-
______一度も話せなかった、おれの1番の親友。
1年前のある日、おれはなーくんにすとぷりに入らないかと誘われた。
おれはOKした。そして、なーくんに聞いた。 
他にメンバーは居るのか、と。すると、
「他に、俺も含めて5人居るよ。」と言われた。
そして、他のメンバーと顔を合わせることになった。
だが、その場に居たメンバーは おれも含め5人だった。
莉犬
あと1人はまだ来ないの?
おれは聞いた。
なーくんは、
ななもり。
今から会いに行くよ。
と答えた。
おれは、なぜ自分から来ないのか気になった。
そして、なーくんに連れられ、着いたのは病院だった。
なーくんがおれ達を連れていったのは、集中治療室だった。
そこには、1人の青年が居た。


綺麗な青年だった。
彼______るぅとくんは、もう何年も昏睡状態なのだという。
延命治療を受け、なんとか生きてはいるそうだが、もう目を覚ます見込みは無いのだという。
それからおれは、悩んだりすることがあると、いや、あっても無くても彼のもとへ通った。








______3か月後______
そして、ついにあの日が来てしまった。
その日もおれはいつものように彼のもとへ行き、いつものように帰った。
すると、その日の夜、なーくんから電話があった。
彼の容体が急変したのだという。
急いで病院へ言った。
看護師さんや先生に何度も走るなと言われた。
それでも、なりふり構わず走った。









ゴンッ
頭を打った。目の前には、見覚えのある集中治療室のあの扉があった。
中を見ると、みんなが泣いていた。
彼の顔に白い布が掛かっていた。
おれは悟った。
『ああ、もう遅かったんだ。』
でも、せめて死に目には彼の顔を見ていたかった。
それから、おれの色々な思いや願望が、溢れてきた。
1度でもいいから、彼の声を聞きたかった。
彼と話をしたかった。
一緒に出掛けたかった。
彼の、笑った顔が見たかった。







でも、もう全て終わってしまった。
彼だって、昏睡状態ながらも、辛い治療を頑張って耐えて、生きてきたのだろうに。


おれだけ願ったってだめだよな。
だから、言うよ。










おれと出会ってくれてありがとう。


声は聞けなかったけど、貴方と過ごした3か月は、おれの人生で1番幸せでした。
だから、またいつか出会ってね。

おれの最高の親友、るぅとくん。







_莉犬_