あなたがごさいになって、
たくさんのじかんがながれた
そのあいだも、おとうさんとおかあさんは
けんかしてた。でも、おにんぎょうをつくるほうほうがわかった
だから、おにんぎょうをつくった
じょうずにできて、パパとママにみせたら、
''上手だね''ってほめてくれた
そのときはふたりともえがおで、けんかしなかった
だからわたしは、とってもうれしかった
あなた『パパとママ……』
やくそくのじかんがきたから、
おうちにかえる
ともだちの○□ちゃんは、
おとーさんとおかーさんとなかよくかえってた
いーな
あなた『……?なにがいいんだろ……かーえろっ』
[ガチャ]
あなた『パパ、ママ、ただいまッ!』
篤子「ごめんあなたお母さん、今から用事あるの。お留守番よろしくね?」
誠「すまん!俺も仕事だ。悪いなあなた」
あなた『……大丈夫だよ!いってらっしゃい(*´꒳`*)』
ほんとうは、いやだった
もうちょっといっしょにいたかった
でもだめだから、おしごとがだから、
じゃましちゃだめだから、ことばをのみこむ
こう言うときなんて言うんだっけ……?
あぁ……おもいだした
あなた『寂しい……だ』
ことばのいみはなんだっけ?
こんどママとパパにきこうっと
おやすみなさい
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。