千円が貯まった
きょう、家族写真を持って、
海へ行く
あなた『おとーさん、おかーさん行ってきます』
電車ないで、
高校生のお姉さん達、おとうさんと
同じくらいの男の人沢山いたけど、
わたしが行く所についた頃にはみんないなくなってた
あなた『綺麗……』
海は、お月さまの光を反射しながら
綺麗に光ってた
[ザブザブ〕
ちょっと冷たいけど、
ここちよいつめたさ。家族写真が
水に浸って、お水が頭まできた
そこでわたしは気を失った
誠?「あなたーー……おいで」
篤子?「あなたーー……こっちよ」
あなた『おかーさん……おとーさん……』
[ザブザブ]
少し歩いたところで、だれかに引っ張られた
あなた『キャッ』
誠「あなた!目が覚めたか!?」
篤子「ごめんね……!ごめんねあなた!」
あなた『おとーさん……おかーさん……?』
篤子「そうよ!心配したのよ!?」
あなた『なかなおり……?』
誠「っ……ああ!仲直りもした!また……家族写真撮りに行こうな……!」
あなた『うん……(*´꒳`*)良かった……』
篤子「疲れたでしょ……?寝てなさい」
あなた『わかった……おやすみパパママ』
誠「ああ……おやすみ」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!