このあいだ、
ママがしらないひととおはなししてた
あなたとあそんでるときよりも、
パパとおはなししてるときよりも、
ずーーーーーっと楽しそうだった
あなた『ママがとられたみたいで、いやだな』
そんなことをかんがえてたら、
お空があかくなりはじめてた。
むかし、ママとパパにきいたうたを
うたいながら、おうちにかえる
あなた『おっそらがあかーくなったならおうちにかえるめっじるっしよーはやーくかえろうそうしよう〜じゃないと〜こわいおにがやってくる〜♪』
むかしは、じょうずだねってほめてくれてた
なのにほめてくれてたママたちはいま
となりにいない……パパ、ママ、ほめてよ……
[ガチャ]
あなた『ただいま』
ママとパパは、
わたしがろくさいになってから、
もっとけんかするようになった
いみはわからないけど、
''このあばずれ!''とか、''離婚だ!''って
いってた。なんとなく、いやなことばだった
だから、じぶんのおへやにはいって、
ママとパパがなかなおりするように神さまに
お祈りするの。お願いします神さま
ママとパパがなかなおりしますよーに
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!