次の日
私は今、お使いに来ています
それは何故か?
順番に教えましょう
まず、いつも通り8時頃に出社します
珍しく早めに出社していた太宰さんにいつも通り抱き着かれます←
その後、後ろからナオミちゃんにいつも通り抱き着かれます←
国木田さん来ます
太宰さん投げられます←
国木田さんにメモを渡され、お使いに行ってこいのことでした
てことで今現在進行形でお使いをしようとしているのですが…
はい、皆さんお分かりでしょうか?
私は今、現在進行形でポートマフィアの黒服達に囲まれてます!
この人1週間前にもこうやって会ったんだよ!?
中也さんは私の手を掴む
あれ?この人ってボケキャラだっけ?
私の中では突っ込みキャラの筈なんだけど
てか、さっきから手首が痛い
どんだけ強く掴んでんのこの人
能力で体力吸うぞゴラ!
私の異能力「植物の鎖」は
まぁ、簡単に云ったら触れた相手の体力を吸ったり、自分のを分けたり出来る能力だ
数分後
てことで来ちゃいました!
ポートマフィア!
首領室に向かってるよ!
あの人に一言文句言おうそうしよう!
あ、そういや忘れてた
中也さんは不思議そうに私の背後に回ってフードを掴み見た
フードの中に入っていた"それ"を取り出し私に彼は見せた
それは小さな黒い物体__盗聴器だった
中也さんは怒りをぶつけるように思いっきり床に投げつけた
壊れてしまったのは言うまでもない
私の肩を掴み彼は云う
そう、私に盗聴器を仕掛けたのは太宰さんなのだ!
ならいつ仕掛けられたのか?
朝、出社時に抱きつかれた時だ
まぁ面倒くさいのでそのままにしましたが←
未だ混乱中の中也さんの、背中を押し首領室へと急かす
〜首領室前〜
中也さんは突っ込みながら帽子を取って胸元に持っていく
"コンコン"
ドアをノックする
首領室のドアノブに手を掛け、回し、その中に入る
……半裸の幼女を中年が泣きながら追いかけ回してる光景が見えたらそれは幻覚だきっと
その頃太宰は…
寝転んでいたソファーの上で泣いていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。