あなた「痛った!?………くわないわな、あたってへんもん」
「あっれ〜、なんで?」
あなた「誰や…」
「そんなに警戒しないでよ。俺は真人」
あなた「人間ちゃうよね、呪霊?」
絶対強いやん、1級どころちゃうやろ
今回の任務のやつとはちゃうんかな…
真人「そんなことどうだっていいじゃん。お話しようよ」
あなた「かんにんな、あんたのこと祓わなあかん」
うちで相手になるんかな…下手したら一瞬で殺される
真人「困ったな。まあ元々こうする予定だったし、行こっか!」
あなた「どこに」
真人「着いてからのお楽しみ〜!」
ヒョイッ
あなた「は…」
誘拐?
だいぶまずい状態やんな
あなた「……七m」
真人「静かに」
あなた「んっ、!?んんん!!」
真人「バレちゃまずいんだよね。少しの間眠っててよ」
なにこれ、匂い……あかん意識が…
重力操作の弱点、ずっと術式の効果が続く訳では無い。
時間が経てば効果は消える。そのため継続して術式効果を得たい場合、消えかけると同時にまた術式を発動しなければいけない
あなた「ここどこ…」
え待って足痛い、めっちゃ痛い。なになに、折られてんやん、やばえげつな。両足?ありえんわ
真人「あ!起きたんだ、おはよう」
あなた「おはようじゃなくて、足痛いんやけど」
真人「折ったからね!」
あなた「笑顔で言わんといてくれる?」
真人「君が逃げないように折ったつもりだったけど、よく考えたら絹姫って治癒能力もあったよね」
あなた「うち絹姫ちゃうけど。そもそも誰なん?絹姫って」
真人「嘘ついても無駄だよ。君のことは調べてある」
あなた「あれま。うちのこと攫うたのはええけど、どないすんの?殺す?」
「殺すのはいかんぞ、真人」
あなた「…富士山や」
真人「やあ漏瑚、来てたんだ」
来てたんだ…てことはここは拠点地かなんかか……
漏瑚「だァれが富士山だ!!」
あなた「……なんで殺したらあかんの?うち呪術師やで」
真人「君弱いじゃん。俺達が祓われる心配ないじゃん」
あなた「失礼やな」
真人「それにさ、君って宿儺の想い人でしょ?」
あなた「あぁ…それで…」
宿儺さん目当てか
それにしても誘拐…前にもおんなじようなことあったな
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。