第3話

生きてる
548
2019/08/24 00:30
もう、ここに来て2日が経った
あなたは買い物へと出ていった
菊池
菊池
アイツ、なんで、生きてんだ
俺は、アイツ、あなたを殺した
俺とあなたは幼なじみで、俺とアイツが
口喧嘩になってしまい、腹が立って包丁で殺してしまった
俺は、刺殺してしまった事にびっくりして、何時間も意識が戻らないか待っていた
1度死んだのに、戻ってこないことくらい分かっていたのに
馬鹿な俺だった




そして、俺は、警察に電話し、


自分から、捕まった
俺は、刑務所でずっと不味い料理ばかり食べさせられた
戻りたくない……あんな所に二度と
俺は、逃げ出した……刑務所から
衣服は、着替えていなかったので、血だらけのままだった
囚人服なんて、着てやらなかった
最後のあなたの、形見として
変だよな、殺した服が形見なんて、
ほんと、おかしい話だよ



俺は、刑務所から逃げ出して、沢山走った
俺は、やっぱり来てしまうんだと思った
あなたの家が見えて、何故か明かりがついていることにびっくりした


何故か、家からは、あなたが現れて俺にタオルをくれた


しかも、俺は、殺したあの日に戻ったように……
血が乾かず、そのままあなたの返り血が生々しく着いていた
時が戻ったように


あなたに会った時は、これは、現実なのかと疑った……


本物の世界だった…




俺は、多分、あなたを殺したけど、あなたを殺していない世界に来たように感じた

2つの世界を行き来しているようで


テレビを付けると何も無かったのように殺人事件なんて、出ていなかった
本当に…ここは

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