〜1年後〜
私は芸能界をお休みしてる中
大好きな人と同棲をしていた
はじめてはいろいろと失敗ばかりで
何度も何度も
蓮に心配をかけてきた
でも一年経ったら慣れちゃうものだよ
でも最近はお互いマンネリ化が
進んできてるんです
お風呂入ってないよ
私の手料理食べてないよ
言いたいことはたくさん
でも大変なのは知ってる
私もモデルだったから、、
ぴーんぽーん
珍しく来客かと思い開けてみた
ソファーに座り紅茶を出す
ひめかちゃんらしい
人の家を突き止めるだなんてね
深刻そうな顔をしたから
続きを言いづらくなったんだろう
ううん
不満はないしすごく今が楽しいよ
でもね。無理なの
ひめかちゃんの目は
本当に嘘をつかないっと訴えかけてるような
瞳だった
カミングアウトしてしまった
内緒にしようと思ってたけど
やっぱり無理だった
アイドルとして一緒のチームなのにね
嘘なしだよ
私たち相方同士なんだもの
そう。親は前からすごく厳しくて
私に愛情を向けてくれなかった
跡取りをがほしくおまえを生んだだけ
子供を欲しいだなんて思ったことないわ
って突きつけられてきた言葉
私は所詮あなたたちにとってただの
跡取りだと思われているんだと思う
だからだろう私がモデルをしてること
私には幸せにしてくれる人がいること
さえもあの人たちには認めさえもらえなかった
そう
気にしないでくれて構わない
戻る、、、
なんのこと
もう戻らないでいるつもりで
もうあのキラキラした世界には
足を運ばないって決めたのよ
ひめかちゃんらしいね
そうだと私はそれぐらいの人だったんだよ、、、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。