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第1話

お嬢様の秘密とプロローグ①
結衣(ゆい)
あの、お、お嬢様!?
なな何をなさっているんでしょうか!?
葵(あおい)
見ての通り、パンツを脱いでいるのだけれど……
結衣(ゆい)
それは分かっていますっ!
ボクがお尋ねしたいのは、そういう事ではなくて!
葵(あおい)
……?
あなた、何を慌てているの?
結衣(ゆい)
普通慌てますって!
どうして今ここでパンツを脱ぐ必要があるんですかっ!
葵(あおい)
どうしてと言われても……
脱がないと出来ないわ
結衣(ゆい)
出来ないって、何を……って、ちょ!
結衣(ゆい)
ホントに脱いだ!?
待って!待ってくださいお嬢様!
すとっぷストーップっ!
葵(あおい)
……ごめんなさい、待てるほど余裕がないの
……なんだこれ。
本当に、何が起きているというのか。
葵(あおい)
ん……はぁ……、
ベッドに……
結衣(ゆい)
ベ、ベッドで何をするおつもりで……
立ち尽くす僕の視界の中、
葵お嬢様はご自分のベッドへと歩み寄っていく。
葵(あおい)
ぁふ……、
確かこの辺りに……あったわ
妙に色っぽい呼吸をしながらお嬢様が手に取ったのは、
既に中身は飲み干したのか、空の__ペットボトル。
結衣(ゆい)
って、え……?
そんなもので、どうするんですか?
葵(あおい)
どうするもこうするも、
決まっているでしょう……?
そしてペットボトルを持ったままベッドに上がり、
その場で四つん這いになった。
すると角度的にはスカートの中(パンツなし)が丸見えになるわけで__
結衣(ゆい)
はぅわっ!?
僕は慌てて視線をらした。
けれどもその一瞬、ちらりと見えたお嬢様の仕草に、
思わず二度見してしまう。
結衣(ゆい)
へ……、
あの、お嬢様……?
結衣(ゆい)
本気で、何をなさっておいでなのですか……?
葵(あおい)
だから、見ての通りよ……
おしっこしたいの
もぞもぞペットボトルの注ぎ口を動かして、股間の__
下着を脱いでき出しのアソコの、ある一点へと押し当てる。
なるほど、女の子ってあんなところから出るのか……
って、そうじゃなくて。
結衣(ゆい)
な、何故なぜおトイレに行かれないのでしょうか……?
葵(あおい)
トイレ……
この部屋からだと、遠くて面倒だわ
結衣(ゆい)
階段を下りてすぐだと思うのですが!?
葵(あおい)
十分に遠いわ……
途中で漏れたら困るでしょう?
どうしてこの人は、きょとんと首を傾げて不思議そうに僕を見ているのだろう。
そもそも、パンツを脱いで女の子の大事なところが丸出しなのに、まるで恥ずかしがっていなさそうなのは……。
葵(あおい)
ねえ、結衣さ……
いえ、結衣って呼んでもいい?
結衣(ゆい)
急に話が変わりましたね!?
今はそんなことより重要なことがありませんか!?
葵(あおい)
でも、これから一緒に暮らすのに、
名字みょうじで呼ぶのも堅苦しいかと思って
結衣(ゆい)
呼び方なんて好きにくださって構いませんからっ!
何だかすごく、色々とズレてるお嬢様だ。
……そう、『お嬢様』なんだ、この人は。
だから、なのかもしれない。
こんな体勢で、全く恥じらっていないのは。
ほら、あれだ。高貴な人って身の回りの世話を全部他人にやらせるから、裸とか見られてもいちいち気にしないとか聞いたことがある。
つまり今の僕は単なる使用人というか……
人間とすら思われていない可能性もあったりなかったり?
葵(あおい)
んぅ……、
それより……結衣?
結衣(ゆい)
な、なんでしょうか……葵お嬢様
葵(あおい)
このまましちゃっても、
大丈夫だと思う?
結衣(ゆい)
大丈夫って、何が……
葵(あおい)
おしっこ、こぼれないかしら。
この間、シーツを汚してしまったから心配なの
結衣(ゆい)
そんなことボクに聞かれましてもっ!
必死に目を逸らしながら__途方に暮れる。
葵(あおい)
ちゃんとこっちを見て、
確認してほしいのだけど
結衣(ゆい)
無茶を言わないでくださいっ!
葵(あおい)
……確認してほしいのだけど
一歩も譲るつもりはなさそうだった。
葵(あおい)
早くしてくれないと、
もう限界だわ……
結衣(ゆい)
うぅ……
分かりましたからっ
おそるおそると顔を上げ、
お嬢様の股間辺りに目を凝らし……てみたものの。
分かるか! こんなの!
僕は男だぞっ!?
結衣(ゆい)
申し訳ありません……
ちょっとよく分からなくて
葵(あおい)
そんなに離れていないで、
もっと近くで確かめて
結衣(ゆい)
お断りします!
葵(あおい)
そ、そう……。
全力で断ったわね、あなた……
葵(あおい)
でも、そうよね……
あまり近くで見たいものでもないわね。
ごめんなさい、私が悪かったわ
いえ、本音としてはすぐ間近で観察みたいのですが。
……などと本音を明かすわけにもいかないし。
礼儀正しく視線を逸らし続けることにした。
葵(あおい)
いいわ……
こぼれてしまっても、あなたのせいにはしない。
葵(あおい)
私が間抜けなだけなのよ……
ん、んっ
まるで自分が寛大みたいな言い方をしているお嬢様だが、
元々僕には何の責任もないよね?
葵(あおい)
ぁ……
でちゃうわ……
いよいよ限界なのか、お嬢様の身体がぴくんと震え、
次の瞬間__
葵(あおい)
ぁ……
はぁ……、
ん……んぅ……
ちょろちょろと耳を打つ水音。
ペットボトルの中に溜まっていく、何かの液体。
ホントにしちゃってるよ、この人。
結衣(ゆい)
は、は……
あはは……
僕は一体、何をしているのだろう?
これでも男なのに、髪型を変えて、女の子の制服を着て。
思いっきり、スカートまで穿かされていて。
そして知り合って間もない女子の、おしっこを眺めて。
……いや、ホントにどうしてこうなった?
葵(あおい)
はふ……、
極楽だわ……
心地よさそうな吐息を聞きながら、僕は思いをはせる……
というか、現実逃避。
そう、すべての始まりは、ほんの数週間前のこと。
僕の目の前で、何故かペットボトルにおしっこしている、
このお嬢様と出会ったのは__

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春香かなた
春香かなた
『心温まる優しいプリ小説』を趣旨に執筆しています。 〇投稿作品 『僕のシークレット!(第20回プリコン作品)』【全51話】 『雪の降る街へ。第一部「青春編」(運営のおすすめ作品掲載)』【連載中】 作品の感想など、コメントをしてくれると嬉しいです。 〇七つのかなたルール ●『媚びない』 ●『手を抜かない』 ●『未完にしない』 ●『オリジナルのみ執筆』 ●『バッドエンドにしない』 ●『鬱・病み・グロテスク表現はNG』 ●『心温まる優しい作品を執筆する』 これら7つを厳守してプリ小説をやっています。
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