第20話

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2020/05/16 08:25



じゅんたさん、という人は


ゆっくりゆっくり話す私の話を

うんうん、と何度も頷きながら


聞いてくれた。









とても優しく接してくれて


そのせいか、風磨くんにとって“敵”である存在の

彼らに全部話してしまった。









私がなぜ風磨くんと関係があるのか。


なぜ風磨くんの家にいるのか。


どうしてあの場にいたのか。


ミヤビさんの身代わりに、強制的になったことも…。









「 つまり、あなたちゃんは


ヤクザとなんも関係ない、一般人ってことやんな? 」









えくぼの人が、私に聞く。


しげおかさんって、いうんだって。






「 はい 」








大毅「 うわ、俺一般人の女の子

誘拐してもーたんか… 」









淳太「 あなたちゃん

悪いけど、しばらくここにいてもらうで



危害は加えへん

“菊池組”にも手出さへん



一週間たったら、俺らが菊池組まで

送り届けるから 」









不安でいっぱいだった

だけど、皆さん優しかった。



でも、あの話をした以来、

重岡さんと、淳太さんの姿を

見なくなった。









そのかわり、

きりやまさんっていう人が


まるで番犬みたいに

いつも一緒にいてくれた。









神ちゃん(って呼んでっていわれた)は

美味しいお茶をいれて

三時に一緒にティータイム。



流星くん(って呼んでっていわれた)とは

一緒に勉強した(だけど流星くんは全然答えがわからなかった)





よく考えたら、風磨くんのまわりには

学生ばっかりで、







重岡さんのまわりには

もう成人した人ばっかり。









全員だと思っていたけれど


のんちゃん(って呼んでっていわれた)は

まさかの私と同い年。









もちろん、風磨くんは“ 次期 ”で

重岡さんは“ 現 ”だから

それも関係あるのかもしれないけど。









…風磨くん…。









思い出すと、また寂しくなる。









でも、一週間というのは

あっという間で





私が風磨くんの家に帰る日がきた。









菊池組も


重岡さんの、とこも



 
優しい人たちばっかりで

どうして敵対しあうんだろう、って

思ってた。



















その理由を知ったのは


私が帰ってすぐのこと。



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