「 えっ、この子?なんか顔ちゃう 」
「 ていうか、もともと変な話やろ
なにのこのこと来てんねん
罠やったらどうすんねん 」
関西弁の独特のイントネーション
男の人が、何人か
ガタガタと、震えがとまらない
「 えっとな、ちょっと来て欲しいねん
ごめんな 」
最後に感じたのは、腹部への衝撃。
・
そのあとの
私の記憶はなくって
気がつけば、どこかの
部屋のソファーの上
私、どうして…、こんなとこに…
どこだろ、ここは
「 目さめた? 」
黒髪の男の人が
私に近づく
「 ちょっと、教えて欲しいんやけど 」
笑ったときに、
えくぼがでる
「 なんで、ミヤビやって嘘ついて
あんなとこおったん?
坂道あなた、ちゃん? 」
感じたのは恐怖だけ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。