「濱ちゃん、っていうんですか」
崇裕「そうそう、よろしくなー」
風磨くんの家へ帰る途中に
はじめてあう、濱ちゃんに挨拶。
ひさしぶりに、
しげおかさんと
じゅんたさんにもあう。
連絡がちゃんとされていたようで
風磨くんの家の前に、風磨くんが
そわそわした様子でたっていて。
「 風磨くん、!」
風磨くんはすぐに私に駆け寄って
しゃがんで、目線をあわせた。
風磨「あなた…!
怪我してないか!?
痛いとことは!?」
「 ん…大丈夫、です」
風磨「…よかった…」
風磨くんに、ぎゅう、と
痛いくらいに抱きしめられる。
いや、痛いんだけど
なんか、その痛みも幸せっていうか…。
大毅「…お前、一般人の女の子
巻き込んで、どうすんの
身代わりにこの子差し出すとか
最低やろ」
「 ちがっ…、風磨くんは何もっ」
風磨「…いや、今回のことは
俺の責任だ」
風磨くんは私から一メートルくらい
距離をとって
深く頭を下げた。
「 そんな、やめてよ風磨くん…」
頭をゆっくりあげると
しげおかさん達にむかって
風磨「…ありがとう、
あなたを保護してくれて
…巻き込まれなくてすんだ」
わ、私、保護された身なの…?
ていうか、巻き込まれなくて、って…。
風磨くんに聞こうと、
顔をあげたとき、
大毅「あなたちゃんは何も
心配せんでええ
嘘つきに罰を与えただけや」
嘘つき…?
「 …それって…どういう… 」
・
「おい!待てよ!」
健人さんの声、
そしてこっちに向かってくる人。
それは以前、家に来ていた
ミヤビさんの、そばにいた男の人。
「 …大吾さん…?」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。