第24話

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2020/06/04 11:09

松村「…今さら、なんだよ

何も知らずにきたのはお前だろ」




「まぁ、俺が言わなかっただけなんだけどね」



無邪気な少年のように笑う、…残酷な風磨くんのお父さん。






「さて、君らはどうするの?」







視線は、ミヤビさんの側にいた

大吾さん含む、7人の男の人。









「まぁー、いつかは下につくはずだったし?

入るのも全然、俺は構わないけど




一応、君らの意志を尊重してあげる


君らが、俺じゃなくて

ミヤビさんにしか従わないっていうのなら







あとを追えばいい

俺は止めない」









それ…自ら命を…、









西畑「…俺の主人は…ミヤビ様だけだ…」


「まぁ、別の場所でやってくれるかな?

家でされるのは勘弁してよ?」








部屋を出て行こうとする西畑さんたち

立ち上がって、襖の前にたつ。









西畑「…どけ」




「どきません」





西畑「…一般人は引っ込んでろ」









たしかに、私は一般人で

彼らは、怖い人。




だけど、








「その前に、私たちは同じ人間です」







西畑「…だったら、なんなんだよ」









「主従関係がくだらないなんて、思いません

だけど、命を粗末にするような行為、

黙って見ていられません」








西畑「はっ、お前、なにいってんの?」







馬鹿にされてもいい。

なんとでも言われてもいい。









「…いつ死んじゃうかわかんない世界で…

残った命を無駄にしないでください」







ミヤビさんのこと、許せないし、許す気もない。

だけど彼女も、死と隣り合わせの状況で

「生きたい」って願ったんだ。




そう思っていても、死んでしまう人がいる。

まだ、未来が、希望がある人が



命を粗末にしていい、なんて話

あるわけがない。









「誰のためでもない

自分のために、生きてください 」









西畑さんにむかって頭を深く下げた。









日の当たらない、暗い世界。

その世界のルールも事情も何も知らない。





だから、私が言ったこと

すごい馬鹿みたいな話かもしれない。









でも、

あとをおって、命を捨てた人のことを

死者も、生きている人も


いいように思いはしないはずだ。








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