第25話

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2020/06/07 00:22







「あなたさんにそいつら全員あげよう」









…、へ?









「執事でも用心棒でも、好きに使えばいいよ」






「いや、あの私…そんなの…

い、いらないですし…っ」






「ていうか、送り迎えは決定だよね

あのときさらったのはこいつらだけど」






話が、変な方向にすすんでる…。

一般人の私に用心棒なんて…。









「君らも、あなたさんに助けてもらった命

あなたさんのために使えよ?



じゃ、この話はおわり

解散!」









大吾さんから、すごい殺気を感じる…。









 




私、だめかもしれない。






いつも通りの生活。


少しだけ人数が増えた食事。


あと送り迎えされるくらい。







大吾さんには相変わらず嫌われてるけど…。









大西「あなたさま、俺が荷物持ちますよ」



「え?いえ、大丈夫です

あと…さま付けなんてしないでくださいよ…

私、流星さんより年下ですし


あと敬語も!」









偉い身分でもないのに

様付けなんてされると、



くすぐったいっていうか…気持ち悪いっていうか…。









大西「でも俺、…誰かにこき使われてないと」









ちょっと、苦しそうに笑う流星さん。


こき使うって…、ミヤビさんのとこで…だよね。









「話してもらえませんか?

みなさんのこと」





大西「話したところで、あなた…さんは

どうするの、風磨さんにいうの?」






「…以前聞いたかも知れませんが、

私、組とは何も関係なくって

 

今はここにいますけど、

いつかは出て行きますし」

 









所詮、私は部外者。

組の事情なんか何も知らない部外者。









「話して少しでも楽になるのなら

話してほしいですし、



流星さんがそれでつらくなるのなら、

無理強いはしません」









大西「…あなたさんは、変な子だね

あなたさんは僕をどうしたいの?」









「みなさんと少しでも仲良くなれたら

嬉しいです、それだけですよ」









嘘じゃない。



それで、心が軽くなるのなら、









大西「長くなるけど」






「何時間でも、お付き合いしますよ」









流星さんから聞いた。




流星さんたちは孤児だったこと。

ミヤビさんの家に引き取られたこと。


ミヤビさんの家でかなりこき使われたこと。







その中で、

大吾さんはミヤビさんのかなりのお気に入りで


大吾さんが彼女を好いていたこと。





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