春期講習2日目)
前回同様、塾に向かっています。
塾に着きました
教室に入るとみんな、テスト勉強をしていた。
こんな雰囲気だと余計に緊張するんだよな…
私も宿題で間違えた問題を解き直す事にした。
数学、国語、理科、社会、英語
5枚のプリントが配られて、50分間でどれから解いてもいいと先生が言った。
キーンコーンカーンコーン!
50分で5科目だと、1科目に10分かければ良い。
しかし、この私が理科を10分でなんか解けないから英語で時間を稼ぐしかない。
だからまずは、英語に取り掛かった。
英語、国語…と解いていくが
数学を解いているとカベにぶつかった。
テスト範囲にはない復習問題があった
私は対策しているものは楽勝なのに
対策してないものは以前やったことがあってもボロボロになってしまう。
わからない問題にぶち当たって動揺していると残り時間が少なくなっていた。
取り敢えず他の問題を解いていると、チャイムが鳴った。
隣の子は自信なさげに答案を渡してきた。
やっぱりみんな、動揺して納得いくように解けなかったのかな…?
丸つけしていくと
なぜ自信なさげなんだろうと思うくらい
ちゃんと全部解けていて、とても焦った。
私の答案用紙が返ってきて
点数を見ると、心臓をえぐり取られた気がした。
数学 72点
国語 89点
理科 68点
社会 92点
英語 100点
合計何点!?421!!
9割いってないじゃん!
冷静になるまで時間がかかった。
授業終わったら呼び出されるのかな…
呼び出して何するのかな…。
なんで計算ミスしてるんだろう
今見ればとっても簡単な問題なのに…!
不安と後悔ばかりでずっとそわそわしていた。
お弁当の時間(夜ご飯))
授業で出された宿題をやりながら
ご飯を食べていると、放送がかかった。
塾内で点数がよかった人TOP10が発表されて
どのクラスの誰が何点だったかが分かる。
ランキングに入っている人はみんな9割以上採っていてほぼ全員がAクラスとSクラスからだった。
上クラスの人の名前が出される中、
Bクラスから名前が1人あがった。
ざわくんが5位で
とても祝福されていた。
嬉しい気持ちが半分
悔しい気持ちが半分で
明日は絶対にもっといい点数採ってやるって思った
全授業が終わり
また塾内放送がかかった。
その内容は職員室に呼び出される生徒の名前で
名前が呼ばれるかもしれないって不安だったけど
今回はセーフだった。
放送での先生の声はすごく怒っているような気がして、
「今日、クラスで必要な点数採ってない奴、明日はちゃんと採りなさい。」
と最後に言って放送は終わった。
みんな一斉に教室から出ていくけど
呼び出しされている子は肩を落として職員室に向かっていた。
帰り道))
明るく接してくれる2人だけど、
今は明日のことしか考えていなかった。
あー、学校の人達もみんなこんな感じなのかな?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。