次は……
移動教室か。
私は莉子と教室を出る。
私があの人にドキドキ?
なんてあるわけない。
と思っていると目の前に誰かが立ち塞がる。
え?誰この人。
私知らない……
向こうはなぜか私の名前知ってるし。
怖…!
でも、進行方向からして、避けて通れないし……
私は莉子と顔を見合わせる。
そういうと、謎の男子は去っていった。
なんだったんだろう。
そう言うと、莉子はありえないとでも言うポーズを見せてきた。
何、あの人そんなに有名なの?
学校一かっこいい……?
あの人が……
みんなどんな趣味してるのよ。
でも、そんな人がなんで私の名前……
しかも由希ちゃんなんて馴れ馴れしい。
意味わかんない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。