第4話

謎の男子
437
2020/03/30 05:53
次は……

移動教室か。

田中莉子
ねぇ、準備できた〜?
天野由希
はいはい。

私は莉子と教室を出る。

田中莉子
昨日は、ありがとね。
天野由希
あぁ、春也が手伝ってくれたし。
田中莉子
え!?マジ!?ドキドキした?
天野由希
ぜーんぜん。

私があの人にドキドキ?


なんてあるわけない。






と思っていると目の前に誰かが立ち塞がる。
謎の男子
由希ちゃん、だよね?

え?誰この人。


私知らない……

向こうはなぜか私の名前知ってるし。


怖…!


でも、進行方向からして、避けて通れないし……

私は莉子と顔を見合わせる。
謎の男子
あ、今日の放課後、屋上に来てね?


そういうと、謎の男子は去っていった。

なんだったんだろう。

天野由希
今の……何?
田中莉子
え?
天野由希
わかんない。知らない人だし。
田中莉子
知らないの!?元田裕翔もとだひろとだよ!?
天野由希
誰?


そう言うと、莉子はありえないとでも言うポーズを見せてきた。



何、あの人そんなに有名なの?

田中莉子
学校一カッコイイって言われてる元田裕翔を知らないなんてねぇ……
天野由希
あの人が?


学校一かっこいい……?



あの人が……



みんなどんな趣味してるのよ。



でも、そんな人がなんで私の名前……



しかも由希ちゃんなんて馴れ馴れしい。



意味わかんない。

プリ小説オーディオドラマ