第3話

れっすん→からおけ
358
2018/03/14 10:22
男の子、男の子、男の子、男の子
運動しやすい…
「ンァー‼︎きまらん!」
「レイ‼︎うるさい!」
「ごめん〜」
どうしよう、レッスンってことは動くよね?
「だーッ、これでいいやっ!」
無難にTシャツにスウェットパンツにした
「行ってきまーす」
「どこに?」
「事務所!お姉ちゃん鍵閉めといて‼︎」
ガチャン
「…は?事務所⁇」



いける!これヨユーでついてけるわ‼︎
やってるのダンスの基本だし!
「YOU、レッスン来たのは初めてだよね?」
「はい。初めてです。あっ、はじめまして。浅倉レイです!」
「これから敬語じゃなくていいからね」
「え?いいんですか?」
敬語って大人に対してみんなに使うものじゃないの?
「キライだから」



「はい、今日はここで終了」
「終わったー」
着替えてから帰ろ。結構汗かいたから
「ねえ。名前、なんだっけ」
「え?」
「な、ま、え、なんだっけ」
「浅倉ですが」
「下は」
「レイです」
「今日さ、カラオケ行かない?」
「へ?」
「ボイトレがてらいきたいの。付き合ってよ」
「…いいですけど。なんでですか?」
「あんまり気心知れてるやつより初対面の方がちょっとだけど緊張感あっていいから」
「わかりました。でも、割り勘でしょ?ちょっとは歌わせてくださいよ?」
「オッケー」



この人めっちゃ歌下手くそなんですけど!
一緒にいるのが辛いよ。耳がきつい。痛いよ〜
しかも全然歌わせてくれないし。
それより、私この人の名前書いてないじゃん!
「あれぇ?なんでこんな点数低いんだ?今のは結構良かったと思うんだけだなぁ?」
その点数で納得だよ、キー外れまくったんだよ、あんた‼︎
「あのぉ、聞いてなかったんですけど」
「なに?次の曲歌いたいんだけど」
「お名前伺ってなかったなぁ、と」
「中野あきら」
「あと、わたしにも「わたし?」俺にも歌わせてくれるって言ったじゃないですか。歌わせてくださいよ、せめて一曲だけでも」
あせったー。わたしって言っちゃった。ダメダメ!!今は男なんだから!俺だよ、俺!
「しょうがないなぁ。いいよ」
「ていうか、なんで、わっじゃなくて俺を誘ったんすか」
「なんかさ、みんな最初は来てくれてたんだけど。誘っても来なくなってさ」
それはあんたの歌唱力の問題もあると思うよ、わたしは
「お前なに歌うの」
「どうしましょう。なんかオススメありますか?それ歌います」
「んー、世界に一つだけの花とか?」
「以外とベタですね」
「なんだよ、嫌なのか」
「いえ?全然。俺好きですし」



「お前、うまいな」
「え?」
「俺、こんな点数とったことねぇよ」
画面に映し出されている点数は98.203と出ている
「ちょっといつもより低いですけど」
「いつも何点だよ」
「だいたい99点台ですね。中野くんいるから緊張しちゃったかも知れない」
「まじかー、すげーな」
「ありがとうございます」

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