第40話

うp主が病んでるようです（重い話）

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2020/07/07 07:58

海月🐶🐾

うぅ、ぐすっ、(´；ω；｀)

莉犬くん

よ！うp主遊びに来てやったぜ…
って！どうした！

海月🐶🐾

うぅ、( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀  )

莉犬くん

おい、泣くなよ！
男だろ！

貴女

ダメよ、そんな時に怒鳴ったら
逆効果よ、

貴女

うp主、どうしたの？

海月🐶🐾

うぅ、

貴女

うp主、ほんとに
どうしちゃったの？

貴女

…莉犬、今回の話は
笑えないわよ、重い話だわ。

莉犬くん

え、なら収録一旦止めて、

〜収録後〜

莉犬くん

ほんとにどうしたんだ、
うp主

貴女

言ってみなさいよ、

海月🐶🐾

…昨日、親戚が亡くなったんだよ、

莉犬くん

え、

貴女

嘘でしょ、

海月🐶🐾

母親と戸籍を移すために
出かけててさ、

海月🐶🐾

そしたら、母親の携帯に
電話がかかってきて、

海月🐶🐾

その、内容を母さんが
声に出してたから聞いたら、

貴女

うん、

海月🐶🐾

亡くなって、霊安室にいるから
来てくれって、

莉犬くん

な、霊安室、？

海月🐶🐾

用事を済ませてから
タクシー拾って病院に行ったんだよ、

貴女

うん、それで？

海月🐶🐾

っ、そしたら
後ろで物音がしたから
振り返ったら母さんが倒れてて

莉犬くん

え！？

海月🐶🐾

俺は「母ちゃん、母ちゃん！？｣
って体を揺すりながら呼ぶしか出来なくて

海月🐶🐾

そしたら、通りすがりの
看護師さん達が「どうしました！？｣って
来たから助かったけどね

莉犬くん

お母さんはどうなったの！？

海月🐶🐾

母さんは車椅子乗って俺が押しながら
霊安室に向かったよ

海月🐶🐾

そしたらさ、もう扉を
開けられた瞬間にあるんだよ、

貴女

あ…（それは、）

海月🐶🐾

何が何だかわかんなくて、
寝てるだけと思ったんだよ

海月🐶🐾

でも、もう1人の叔父が
呼びかけて、体ゆすっても、
起きねぇんだよ、

貴女

うp主、泣いたでしょ

莉犬くん

絶対泣いたな、

海月🐶🐾

でも、涙の訳すらよく
わかんないままでただ帰りに
ずっと涙が出たな。

貴女

うp主は初めて
人の死を分かったのね。

海月🐶🐾

幼い頃にもお母さんの
親戚が亡くなってるから
それを見たから大丈夫だと思ったけど

海月🐶🐾

無理だったな。

海月🐶🐾

そんときは箱に入って
たのを見ただけだからな

莉犬くん

その箱って棺桶…

貴女

莉犬、しっ！

貴女

うp主、それは棺と言って
亡くなった人を安らかにさせてくれる
箱なのよ。

海月🐶🐾

そう、なのか。

莉犬くん

昨日ってことは今日が
お通夜？

海月🐶🐾

おう、昨日はあのまま
ずっと霊安室にいたみたいだ、

莉犬くん

え、亡くなった人を！？

海月🐶🐾

おぅ。

貴女

さ、暗い話はもう終わり！
いつまでも泣いてちゃ
その人が可哀想でしょ！

貴女

成仏したいのにあなた達が
泣いてるから成仏しにきれない！

貴女

それは束縛と一緒よ！

海月🐶🐾

分かってるんだよ、
頭ん中では分かってる、

貴女

なら暗い顔しないの！

貴女

視聴者も困るでしょ！？
重い話を見さされて

海月🐶🐾

そう、だな！

海月🐶🐾

よーし！今日は宅飲みだ〜！
宅飲み〜!!

海月🐶🐾

おい、莉犬!! 
宴会の準備〜!!

莉犬くん

はーい

莉犬くん

((ﾎﾞｿｯ…
ねぇ、ほんとにこれでいいの？）

貴女

いいのよ、うp主には
これで十分よ。

海月🐶🐾

はよ準備するぞ〜

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第41話莉犬くんが色々やらかすようです

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編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。