無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

451
2021/09/13

第5話

f o u r
灰谷said




翌日、今日から病院通い


あまり乗り気じゃ無かったけど、


思い出して欲しいという気持ちもあって、

行く事にした





俺が忙しい時は竜胆が行く

竜胆が忙しい時は俺が行く


そういう約束にした



今日は2人ともなんの予定もなく、


少し心臓の鼓動が早くなるのを感じながら


病室のドアを開けた
灰谷竜胆
…よぉ、姉ちゃん
灰谷蘭


どうやら自分の事だと思っていないらしい


この病室には姉しかしないのに
あなた
……


姉は何か絵を書いていた


色目という医者の話は嘘なのだろうか
何ともないような顔で何かを真剣に書いていた
灰谷蘭
……灰谷あなた

さっきよりも距離を詰めて名前を呼んだ

ピクっと肩が揺れた
あなた
…誰?


あぁ、やっぱり無理だ



俺は病室を出た


その後は誰も通らない廊下で1人静かに床に座り込み泣いた
あなたsaid



私の名前を呼んだ高身長の三つ編みの人は


私の顔を見るなり病室を出ていった


私の顔そんなに汚かったかな
でも、隣にいた眼鏡をかけた少年はずっと私を見ていた
灰谷竜胆
……何書いてんの
あなた
…海の絵

ここは丁度海岸が見える所なのだ
灰谷竜胆
…そ、
人に聞いといてその反応はなんだよ
灰谷竜胆
……俺の事分かる?
私がここに来てからよく聞かれた言葉

"分からない"

と言うとみんな気づ付いた顔をした

泣き出す人もいた


だから、私はいつもこういっている
あなた
…私の身内の方ですか?
灰谷竜胆
ッ…


眼鏡をかけた少年の顔が歪んだ
灰谷竜胆
…俺らはお前の弟だよ
あなた
……弟?
灰谷竜胆
そうさっきの三つ編みの人も
灰谷竜胆
俺の兄貴


私に弟なんか居たのか

よく分からない……
灰谷竜胆
無理しなくていいよ
あなた
……そっか
その後は取り留めのない話をした

それでもあの三つ編みの人は戻ってこなかった













私がこの人たちを思い出す日がいつかくるのだろうか