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2021/09/12

第3話

t w o



医者に連れていかれ、ある部屋に入った



そして話を聞いた


終始医者の声質は暗かった



医者
…すごく言いづらいのですが、灰谷さんは__



初めて知った事実


知りたくなかった事実


耳を塞ぎ込みたくなるほどの事実



聞きたくないはずなのに頭はとんとんと内容を理解してしまって



ショート寸前だった


そして追い打ちをかけるような言葉
看護師
実は、いちばん酷いのが記憶で、
13歳までの記憶が曖昧なんです
灰谷蘭
……は?
灰谷竜胆
じ、じゃあ俺らの事は…?
医者
………忘れているんです


我慢の限界だった

気づけば俺は医者の胸ぐらをがっと掴みかかっていた
灰谷蘭
ッざけんなッッ!!!
灰谷竜胆
兄貴ッ!!


竜胆の声でハッとした

医者
…寄り添ってあげてください
もしかしたら記憶を取り戻すかもしれない
灰谷竜胆
……失礼します
灰谷蘭
……

竜胆は顔の死んでいる俺を見て、今日は帰ることにしたのか


病院の受付に向かっていた



ふと誰かの叫び声が聞こえた



あなた
痛いよぉッッ誰か助けて!!
看護師
すぐ終わりますから!!
灰谷蘭
ッ、


悔しさで拳をぐっと握りしめる


こんな時でさえ姉に名前を呼ばれないのが凄く悔しかった
灰谷竜胆
…帰ろう兄貴

微かに竜胆の声は、


震えていて

掠れていた