第5話

なんか、カップルみたい
512
2021/01/11 06:44
(あぁ、下野さんのLINEがあるぅー。現実なんだなぁ。)



電車で帰っている最中、やっぱりこれは夢なんじゃないかと思っている自分がいた。


ガチャ、


「ただいまぁー。 はぁー」


一人暮らしで誰もいないのにただいまというのが癖になっている。これで下野さんがおかえりなんて言ってくれたら、どんなに幸せなことか。


(よし、花嫁修行しよ!今日は下野さんの好きな唐揚げを作ろう!)


調理中


「できた!いただきまーす!   ピロン、」
(LINEだ、誰だろ、、、。)
「下野さん!!??」



ーーーーーーーーーLINE



下野「こんにちは! 今食事中だったかな?予定決めたいんだけど通話できる?」

あなた「あ、今ご飯食べるとこでした!食べ終わったら連絡します!」



下野「そうなんだ!ちなみに何食べるの?見せてー!」

あなた「今日は下野さんの大好きな唐揚げ作りました!」


写真送信


下野「うまそー!!僕も食べたーい!」

あなた「今度下野さんのために作ってあげましょうか?とても美味しいというわけではないのですが。」

下野「ありがとー!楽しみにしてる!」


ーーーーーーーー
(なんか、カップルみたいな会話だな。って、なん考えてんの!)

顔が熱くなるのが自分でもわかった。
ご飯を食べ終わり、下野さんにLINEを入れる。



プルルル、プルルル、


(かかってきた。)


ーーーーーー電話
下野「あ、もしもしあなたちゃん?予定空いてる日ある?」


あなた「んー、24と26日空いています。」



下野「あ、じゃー、26日僕もオフだから26日に遊びにいこ!」


あなた「わかりました!どこいくんですか?」

下野「それは、当日のお楽しみ」

あなた「わかりました。あ、あとどこ何時集合ですか?」

下野「そうだね、、。時間は10時くらいがいいかな?集合場所は池袋とかわかりやすいかな?」

あなた「わかりましたでは10時に池袋で!」

下野「うん!じゃ、楽しみにしてるよ!あ、あと敬語じゃないくていいよ!」

あなた「いえ、そんな、」

下野「敬語使わないとダメ!」

あなた「は、はい、じゃなくて、うん。」

下野「あ、あとそれとぉー、、、、、」

あなた「はい?」

下野「や、や、やっぱりなんでもない!もう夜遅いし、ゆっくり休んでねおやすみ!」

あなた「? お休みなさい。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はぁー」
(なんかやっぱりカップルみたい。電話でお休みなさいだなんて、もう、今日は寝よう。
、、、ていうか、下野さん何を言おうとしてたんだろう。まぁ、いっか)

『 ゆっくり休んでねおやすみ』

「/////」

下野さんのさっきの言葉が頭に浮かんで、顔が熱くなった。その言葉に幸せを感じながら私は眠りについた。


プリ小説オーディオドラマ