第6話

捨てられない
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2022/04/22 11:22
キラ
キラ
(あー…こんな事も言ったっけな。)
俺は今、自分が使ったメモ帳を整理していた。
していたのだが、少しメモ帳を見てしまい、


その時の記憶が蘇ってきたりして、いつの間にか整理ではなくなっていた。
思い出に浸っていた。
その中には消したい記憶も、楽しかったことも、全てが含まれている。
消したい記憶を思い出せばそのメモ帳を捨てたくもなるが、
それも全て含め思い出だと考えると捨てられずにいた。
一冊を一通り見終わり、近くにあったメモ帳を手に取った。
キラ
キラ
(あ…これ、一冊目だ。)
僕夢メンバーとあったばかりの頃のメモ帳。
パラパラとページをめくる。
キラ
キラ
(うわぁ…なにこれ?俺、本当にこんなこと言った…?)
今の自分では信じられないような言葉が並んでいる。
キラ
キラ
(…俺、めっちゃ丸くなってね?)
自分でそう感じるほど、違いがあった。
キラ
キラ
(あーーー…見てらんないなぁ。)
飽きてきてページをペラペラとめくる。
キラ
キラ
………………………あ。
最後のページ。
そこには乱暴な字で何かが書かれていた。
キラ
キラ
(……………ぁ…)
バサッ


メモ帳を落とすキラ。
キラ
キラ
(違…う。違う。)
乱暴な字で書かれたものを否定しようとする。
が、中には納得している自分もいる。
どれだけ今の自分と違っても、結局同じ人であることは変わりはないのだから。
キラ
キラ
(見なきゃ、よかっ…た。)
フラフラと立ち上がり、部屋から出る。
メモ帳は、床に落ちたままにして。















































ただの思いつきですが何か。(台無し)

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