そっか、…てひょんさんの絵のお手伝いしてたから
気付かなかったのか
そうやって、月の光に照らされるじみにひょんは
やっぱり優しくてかっこいい
付き合ってた時とは違ってるみたいに
突然、僕を見つめるじみにひょんの視線が
僕の体に静かに移動する
ゆっくりと僕の体を見つめる視線は冷たくて
また、僕は彼の地雷を踏んでしまったのかもしれない
付き合ってた時からそうだった
気に食わないことがあると決まって僕の嫌がる事を
やり続ける、…それか、1日抱かれて
体も心もぼろぼろにされるなんて事はよくあった
だから、じみにひょんのこの目は僕はすごく怖い
正直、別れた時、…悲しいって感じた自分に驚いた
振られて、痛みから、
苦しさから解放されるっていうのに
僕は、じみにひょんが離れちゃう事が寂しかった
依存、…してたんだと思う、それくらい好きだった
あれ、何もしてこない、?
じみにひょんに腕を掴まれて、
引き寄せられる、…怖くて手も声も震えてる
何されるのかなって、また言う事を聞かないからって
殴られたりするかなって、…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。