治さんから受け取ったプレゼントは、シンプルな可愛いデザインのイヤリングだった。
わ、私も渡さなきゃ……
でもショボいとか言われちゃったらどうしよう……
あれこれ考えた結果、地味なプレゼントになってしまったのです。
私は部屋から小さな鍵を取ってきた。
そして、太宰さんに渡した。
治さんは首を傾げて、「これは…?」と聞いてくる。
治さんは目を見開いた後、目を細めて笑った。
治さんは私の手にキスを落とした。
その後、私の指と自分の指を絡ませては、凄く満足そうな顔をした。
____前々から思ってはいたのですが……
そう。治さんは決して、一度たりとも私の唇にはキスをしたことがないのです。
付き合い始めてから、やたらいろんなところにキスの雨を降らしてきてはいたのですが……
んふふ、意地悪な聞き方しちゃったね____と治さんは笑った
と言うと、治さんは目をぱちくりさせては私を抱きしめてきた。
ん?んん?
やばい感情が追いついてない……
治さんは私の髪の毛を私の耳にかけた。
テスト期間なので更新止まります💦💦
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!