ポトマ首領になった太宰さんも救われてほしい←
ということで、よくわからないしっちゃかめっちゃかな短編を作りまーす
と、いうのも。
数日前から太宰さんが行方不明なのです。
中也さんはポツリと呟きます
織田作之助……
あっ、もしかして、4年前私に飲み物くれた人…?
中也さんの言葉を無視して、私は走りました。
その時はもう日が沈みかけていて、兎に角間に合えと必死に走っていました。
____この時間帯ならもしかしたら、太宰さんはいるはず。思い入れの強い場所も大切だけど、その過ごした時間も大切だから。
何とかその事件現場に向かって、私は最深部まで走りました。
太宰さんを見つけました。
然し、敵に四面楚歌状態で囲まれています。彼は何も抵抗しようとしてません。
死ぬつもりでしょうか?
____いいえ
死にません。死なせません。
私が絶対に死なせません。
私は太宰さんの胸ぐらを掴みながら怒鳴ります。
いや、女子がやるようなことではありません。
奇行に走っています。自分でもヤバいなと思っています
私は太宰さんを庇いながら、敵を蹴散らしていきました。
頼まれてないとか、扶けてほしいなんて言ってないとか、色々言われると思うけど____
太宰さんに知ってほしい。
あなたが死んだら、たくさんの人たちがあなたのために泣いて、たくさんの人たちがあなたのために生きるということを。
だからあなたも、たくさんの人の____大切な誰かのために生きてほしい
めっちゃ人殺しそうな目してる……
あそこはガンスルーしてくれると思ってたのに!!私もやっちまったと思って罪悪感抱いてたのに!!
き、気を取り直して!!
私は意を決してこう言いました。
真面目な話なので、真面目な顔でそう言いました。
なぜか太宰さんは赤面で____え?
なんで赤面してるの?
私は大きく息を吸って、大きく息を吐きました。
そして、次の瞬間。
私はその場からダッシュで逃げました。
そして後日、太宰さんに長文の謝罪メールと誤解を必死に弁明しました。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。