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第2話

1 友達
???
…君、1人なの?
え…話しかけられてる…!?

いや、そんな訳ないし話しかけられたって返す必要もない。

1人が好きだし、友達なんていないし、なによりこんな時間に人がいるのも可笑しいから。
???
ねぇ聞いてる?

この距離で無視はなくない?
???
…この景色を一緒に見れる人がいたらなぁ
櫻葉 蒼
な、なんでさっき思ってたこと…!?
………あ
???
やっと答えてくれた〜

もしかしてほんとに聞こえてないのかと思っちゃったよ
しまった、絶対に答えちゃ駄目だと思ってたのに…!

つい口が……
櫻葉 蒼
絶対に答えちゃ駄目だと思ってたのに…
も、もしかして…声に…!?
???
出てる出てる、心の声ダダ漏れだよ
ところでさ、なんでこんな時間に1人でいるの?
櫻葉 蒼
1人の、この時間が好きで朝が嫌いだからに決まってるでしょ
???
でもさっき一緒にこの景色見れる人が欲しいって…
櫻葉 蒼
そ、それはたまたま少し思っちゃっただけだから!
???
ふ〜ん…そっか…



…………



櫻葉 蒼
………
???
………



え、なにこの空気感…








???
…ふっはははは!



…笑った…!?
櫻葉 蒼
…な、なに急に…
???
いやぁ、ずーっと真顔で僕のこと見てくるから面白くなっちゃって
櫻葉 蒼
な、なにそれ…
…ねぇ、僕達月が輝いている間だけ…友達にならない?
……は?
櫻葉 蒼
な、なにそれ…?
???
言葉の通りだよ

君だって朝は嫌いなんでしょ?
???
僕も朝より夜が好きだからさ、気が合うなって
???
あ、僕はハル
君は?
櫻葉 蒼
櫻葉…蒼サクラバ  アオ
人に、自分の名前を伝えたのは何年ぶりだろう


なんだか少し…嬉しかった
蒼ね、分かった
じゃあ陽も昇ってきたし…僕は行くね



待って、"友達になってくれてありがとう"って伝えなきゃ



伝えなきゃ、なのに…



櫻葉 蒼
え、あ、うん…
また今夜、この時間に待ってるね
じゃ!
櫻葉 蒼
……待っ…!
何事も無かったかのように踵を返して去っていくハルの後ろ姿に、ちゃんと声を掛けることも出来なかった







でも、なんだろう…


また会えるからいいかなとも思っている自分がいた



それよりも、
櫻葉 蒼
なんだろう…この、感じ……







胸に広がるざわざわが、嬉しさなのか、それとも___


























櫻葉 蒼
まぁ…また会えるしいっか
櫻葉 蒼
今日はなんだか一段と疲れた…

早く帰って寝よ…
空は青と灰色の中間色の様な色をして、人々を目覚めさせる準備に入っていた。



フライングして少しだけ差し込んできた太陽が

まるで"お前はこの時間セカイとは関われない"と言わんばかりに輝く。





櫻葉 蒼
…言われなくってもそうしてやる




だから今日も、目を瞑って1日をやり過ごし、今日のような夜が来るのを待つんだ