第11話

10話
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2023/03/25 01:32
あぁ、僕、
桜先輩が好き、、、なんだな。
蒼葉
蒼葉
(だから、、僕に出来る事があるなら、、、でも)
桜
、、、、五十嵐君
蒼葉
蒼葉
アッ、あの、先の事、ホント迷惑でしたら、、
無視してくれて構わないのでッ、!!!!
僕は先輩が好きだから、助けになりたいと思った。
でも、ソレが先輩にとって迷惑なら、、嫌われてしまう可能性があるなら、、、



ただ、その心配は杞憂だった。
桜
、、、、ありがとう
蒼葉
蒼葉
え、?
桜
ホントはさ、心細かったんだ。
桜
優斗死んじゃって、どうすれば良いか分かんなくて、、
でも、皆に迷惑はかけれないし、、
桜
ねぇ、五十嵐君。
前にさ、私が『屍体を集めてる理由は気にならないのか?』て
聞いたでしょ?
桜
その理由も、優斗関連なんだ。
聞いてくれない?私の独り言で構わないから
蒼葉
蒼葉
、、、、わかり、、ました
にこり、と僕の堕ちてしまった笑みをした。
一旦息を吐き、しっかりと目を此方に向ける。
その目が少し潤んでいたのは、気のせいではないだろう。
桜 高校1年生の冬
桜
ねぇ、優斗!!
早く早くッ!!!
優斗
優斗
少し待てよこの御転婆姫
この日は、と優斗で一緒に冬のイルミネーションを見に行く予定だったの。
恋人のイルミネーションデートは定番でしょ?
彼女いた事ない五十嵐君は分かんないだろうけど。
桜
うわぁ、、ねぇ、見て、滅茶苦茶きれい、、、
優斗
優斗
あー、そうだな、綺麗だ
優斗
優斗
お前が
桜
は?!?!ちょ、やめてよ、、恥ずい、、、
優斗
優斗
事実だろ
優斗はね、決して優しすぎるて訳じゃなかったけど、いい感じのバカ彼氏だったんだ。
だからさ、思わないじゃんか。
優斗
優斗
ッ、ゴホッゲホッッ、、カヒッ、、?!?!
桜
え、ちょ、優斗ッ?!?!?!
優斗さぁ、持病持ってたんだ。全然知らなかった。
んで、そのまま死んじゃった。
漫画みたいな奇跡的な事は、リアルじゃ起きなかった。
暫く泣いたよ、柄にも無くね。

でも、優斗のお母さんから貰った手紙、遺書を見せて貰ったの。

たった2文。ぶっきらぼうに
『お前に高校卒業したら桜の樹の前で、指輪渡したかった。
 そしたら、その時の桜は、きっとどんな時よりも綺麗だろうな』
コレが、全部の始まり。
私は、卒業の時に、何よりも綺麗な桜を咲かせるの。

ソレが、優斗が最後に私に望んだ事だと思ったから。
(故人)小野 優斗オノ    ユウト
(元)桜の恋人
持病の影響により、高校1年冬に死亡。

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