「ほら行くよ」
『んー』
俺の腕を引っ張ってるコレは幼稚園くらいからずーっと一緒の幼馴染
高身長でイケメンのラウール
『うるさいラウ』
ラウール「もう!入学早々遅刻しちゃうよ!」
『学校なんてサボろーよ』
ラウール「はぁ…馬鹿なの?」
ラウール「ほら行くよ」
『む〜…』
___
ほぼラウに引きずられながら学校に着いた
ラウール「えーっと、」
ラウはめっちゃ背が高い上に脚も腕も長い
ズルいよね、俺もラウみたいになりかった
ラウール「あ、あった!」
ラウール「3組だって!!」
『俺は〜?』
ラウール「んーっと、同じ!!3組だよ!!」
"やったー!!同じだ!"って喜んでるラウ
『え〜…今年も同じ?』
ラウール「…なにそのブスくれた顔」
『だって、クラスずっと一緒じゃん』
ラウール「確かに、幼稚園からずっと同じだね」
そう、ラウと俺は今までずーっとクラスが一緒
『そろそろ飽きる』
ラウール「俺と同じクラスは嫌ってこと?」
『………別にそんな事言ってないじゃん』
ラウール「なにそれ、どっちなの笑」
馬鹿にしたように笑うラウ
『早く行こ、遅刻嫌なんでしょ〜』
ラウール「はいはーい笑」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。