ラウール「席は別々だね」
『席まで一緒は流石にむり』
ラウール「そんな事言って、本当は寂しいくせに笑」
『っ……勘違いするな!』
ラウール「ふふっ笑」
席は窓側で後ろから2番目
人間ってラウ以外皆面倒くさいからあんま関わりたくない
だから、窓側の方を向いて寝る
「なぁなぁ!!君…名前なんていうん!?」
『……』
「なぁ無視せんでやぁ!!」
『名前………ない』
「そかそか、ないんか」
「って、あるやろ名前!!笑」
『……』
面倒くさい
うるさい
関西人
僕の大嫌いが詰め込まれてるな、この人
「あ、俺重岡大毅って言うねん!仲良してな!」
『…したくない』
重岡「もぉ!何でそんな事言うん!?」
『むり、一生関わりたくない』
重岡「じゃ…顔見してや、顔見してくれたらもう喋りかけへんから!」
『…………』
重岡「俺のこと嫌いなんやろ!」
重岡「一生関わらへんから!」
『わかった…』
フードをとって、重岡大毅の方を向く
重岡「………」
『なんか言えよ…』
重岡「むっちゃ可愛えぇやん!!」
でた、俺の一番嫌いな言葉
重岡「なんで隠してるん?勿体ないって!!」
『自分の顔……好きじゃない』
重岡「なに言うてんねん…むっちゃ綺麗な顔やで」
重岡「自信持ちやって!」
『……重岡大毅嫌い』
重岡「なんでフルネームなん笑」
『……』
重岡「また無視やんか笑」
『……』
_____
なんでこうなった
「マジで可愛いね」
「連絡先教えてよ」
『やだ』
「ふっ笑、ちょっと震えてんの可愛い」
『…震えてないし』
「強がっちゃって」
「本当可愛いねあなた"ちゃん"」
『…っ』
「あ、ごめん怒っちゃった?」
「可愛すぎてつい」
このクソチャラ男め
重岡大毅と帰るほうがマシだったかも
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!