独り 、ため息をつく 。
皆が行方不明になって1週間が経つ
約15人の高校生が突然居なくなる事件に
わたしの仲間達は入っていた 。
意味もなく仲間の名前を呟く
心配 寂しい そんな感情が渦を巻き
わたしの心を締め付ける 。
ピコン と 通知音が汚い部屋に響く
望月さんも例の事件に巻き込まれ
てしまい 、わたしの部屋は
まさにゴミ屋敷化としている 。
通知音の正体はコメントだった 。
わかっているけれど 、期待を
してついつい開いてしまう 。
「 新曲何時でもまっています!! 」
…… 前は嬉しかったのに 、
今は呪縛のように感じてしまう 。
だってもう 、” 一緒に創る仲間 ”
は居ないのだから 。
人を救うために 、曲を作らないと
いけないのに … 作れない
なぜならば 、
” 本当に届けたい人が今居ないから ”
曲を作れない … なら 、
「 わたしの価値は無いのでは ? 」
とつくづく思うのに 、手が進まない
わたしの意味が無い 。
ならば消えてしまえば … と
全てを諦めたところに 、
パソコンの画面に彼女が現れた 。
彼女は如何にも 初音ミク
だったが 、何か違う 。
そして 、彼女の言葉は
バグがかかっている
何かを訴えているとは思うのだけれど
バグっているのと籠っているような
音質で何を言っているのかがわからない
わたしがそう言うと 、
ミクらしき子は深く頷いた 。
またもやわたしがそう言うと 、
深く頷いた 。
その時 、わたしは " ソレが過った 。
思わず大声で言ってしまって 、
喉が痛い 。
けれどそんなのがどうでもいい程
わたしはミクらしき子へ問いかけた 。
すると ──────
瞬きをする間もなく 、
わたしは光りに包まれてしまった 。
これだけで安堵をしてしまうようなクセが
あるわたしを 、直したいなとも思った 。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。