学校が終わり、イツメン4人で帰ることになった。
なんで吉野もいるわけ
ひどすぎだろ!俺だってイツメンじゃん!
私は認めない
莉央…なんでそんなに晃一のこと嫌ってるんだろ…
まあまあ二人とも
あなた~!なんで俺嫌われてんの?教えてくれ~!
…いや、私にも分からないっていうか…
私、男子嫌いなの
じゃあなんで村田はいいんだよ!
転校初日なのに、そんな扱いしたらひどいでしょ?
気を遣うところ間違ってるよ…
じゃあ村田くんも嫌おうか?
だから、そういうところが違うんだって!
もういい…俺諦める
晃一がしょんぼりしてしまった。
…ああ、もう見ていられない。
…莉央、あれは言い過ぎだよ
いくら男子が嫌いでも、限度ってものがあるでしょ
…ごめん
ハッと我に返った。
だいぶ言い過ぎたよ
吉野ごめん
…いや、いいけどな(笑)
…あなた凄いね
え?
あなたの一言で、仲直り出来たじゃん
あー…大したことないよ、こんなこと
誰でも出来るようで出来ないことだよ
祐基が柔らかく笑う。
…あれ、私どうしたんだろ…胸の…鼓動が…
おーいあなた?
あっ、ごめん!
気づけば自然と頬が熱くなっていた。
あなた、顔真っ赤だよ?
………っ!
あっ、おい!
あなた!
私は走り出していた。
…………
なんで?祐基といると、心臓がドキドキする…
もしかして…
恋?
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