翌日、私は、いつものように、学校へ向かった。
私は、思いっきり目線をそらした。
そして、莉央のところに逃げて行った。
莉央に全て話した。
あの時、私はとにかく祐基の顔が見れないくらい恥ずかしかった。
もちろん、今でも顔を見ると恥ずかしくなってしまう。
祐基side
朝目をそらされたのは、やっぱり俺が昨日、あなたに何かしちゃったからなんだよな…
俺は、とりあえず吉野に相談してみた。
吉野は、少し黙りこんだ後、こう言った。
はぁ…
あれから私はずっと元気がない。
仲直りしたいけど、やっぱり気まずいなぁ…
私が机に突っ伏していると、晃一が来た。
私は、晃一に打ち明けた。
晃一が私の頭を撫でた。
私は、晃一と別れた後、祐基のところへ向かった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。