私は、鏡を見た。
今日は、いつメンとWデートする日だ。
場所は、ショッピングモール。
莉央の服を見ると…やっぱりボーイッシュ。
パーカーにジーンズ生地のズボン。
まあ…いつものジャージよりはマシか。
集合場所に行くと、既に二人が来ていた。
ショッピングモールに着くと、朝早いとはいえ、とても沢山の人がいて、賑わっていた。
莉央達が見えなくなってから、晃一は言った。
私達は、ゲームセンターに向かった。
私が見つけたのは、小さいマスコットのクマ。
晃一は、ユーフォーキャッチャーへ向かうと、お金を入れて、操作し始めた。
晃一は、手に二人のマスコットを持って、帰ってきた。
私に差し出した。
私達はそれぞれ、自分のリュックに付けた。
そして、プリクラを撮ったり、買い物したりしていたら、集合時間になった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。