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第7話

第7話 壱馬side
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2019/04/27 16:55
ピピピ...




壱馬「ん...」



翔平「おきろぉーーーい!!」



壱馬「はぁーー」


翔平「ほら、顔洗ってこーい」


壱馬「うん」






これが俺のいつもの朝。











顔を洗い、スマホを手に取り、何となく寮から外に出る。











そして俺はイヤホンを取り出し、ある歌を再生する。








これが俺の、日課。










君が遠くに⾏ってしまって



もう会えないとわかっていたって



僕は探すよ



君の姿を



君じゃなければだめなんだ



出会えた頃とまた同じように



恋して 恋して



また笑ってよ











笑ってよ...











昔よくあいつにそんなこと言われたっけな...



無意識に俺は怖い顔してる時があるらしく、そんな時よくそう言われた。










あの頃は、心の底から笑えたことが当たり前だった。










それは、あいつが隣にいてくれたから。











最近、笑えてない。











それは多分、あいつが居ないから。












あなたは笑えてるかな。












笑えてないんだったら、それは俺のせいだったりして、















俺が隣にいないせいで笑えていない、
















そんなだったらいいのにな。



























まぁ、そんなわけないか。

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