執事設定
翔 28
あなた 25
謎解きはしません
微妙にシリアス
ハッピーエンドじゃない
他メンバー少しあります
どうぞ
翔side
今日、幼い頃から共に生きてきた主人が
結婚することになった
案の定俺は、突然の事で理解が追いついていない
真っ白な衣装に包まれた彼女は
いつものように微笑みかけてくる
吐きそうになりながら考えた祝辞
胸ポケットに入っているそれは下剤のように溶け込む
ドロドロと黒い言葉を吐き出す
幼い頃から思いを寄せていた女性が
主人が
自分とは違う男性の元へ行くなんて
考えてなかった
考えたくなかった
部屋を出ようと背を向けた俺の、服の裾を握る彼女
俺は何も言わずに立ち止まる
ここで息を詰まらせた彼女はそっと手を離す
心配になって振り返ると
ニッコリと笑っている
彼女は俺の頬に手を添える
いつの間にか零れていた涙を救って
白い布に溶かす
予想外の言葉に体が動かなくなる
その表情を見た彼女は笑いながら続ける
俺が遮る言葉なんて無視して続ける彼女
ついに黙ってしまった時、彼女との距離は5cmも無い
「喜んで」
そう言ってしまったら何かが変わったのかもしれない
貴方が、泣く俺を慰めるだけの言葉だっただとしても
きっと
願いが叶うはずなのに
どうして俺は
貴方を幸せに出来ないの
出ていく彼女の背を見ずにハンカチで顔を拭く
自分の口からは
見えない液体がドロドロとこぼれ落ちている気がした
あなたside
婚約者の彼が唐突に放った言葉
私は旦那となった彼の顔を見ずに返事をする
先程、スタッフの方々に連れられて
式場までの廊下を歩いている時
私は後悔と興奮の波に襲われていた
翔を振った後悔
そして
式が一通り終わり、控え室まで歩く途中
いつの間にか後ろに付いていた翔の目は虚ろ
息を飲む返事
私は歩きながら話す
ゆっくり彼を振り返ると
虚ろだった目はキラキラと輝いている
まるで宝石を砕いて入れたように
この答えは分かっていた
確信していた
私たちは今までも、これからも
自分たちの籠の中のから見つめ合うことしか出来ない
例え貴方の籠が開いていて、いつでも出られるとしても
あなたはきっと
私の手を離さないでしょう
愛しい執事、翔
醜い私をどうか恨んで
貴方が離れていかないように
貴方がどこにも行けないように
一生解けない呪いをかけるから
ーーーーー
重たい!!!しかも暗い!!!!!
振り回されてる翔ちゃんが分からなすぎて…
ほんとうに申し訳ない🤦♀️
お気に召さなかったらガンガン言ってください!
書き直させていただきます🙇♀️
リクエスト受付中です〜!
ではまたっ!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。