第213話

❄️
11,549
2022/09/21 21:00



コーヒー入れている内に続々と人が集まって来た




















気付けばもう9時近い





















ミンギュ
ミンギュ
俺のパーカーないんだけど?!






ジョンハン
ジョンハン
俺の部屋にあるー!!





スングァン
スングァン
僕のズボン知ってる人ー!!


エスクプス
エスクプス
どんなやつー?




スングァン
スングァン
ダメージジーンズ!





ディノ
ディノ
ダメージジーンズ?僕の部屋!!





スングァン
スングァン
ありがとー















これがセブチ家の日常かぁ……












ぼんやり考える























育ちも考え方も何もかも違う13人が













海を越え
国境を越え
家族を置いて









ここに集まっていると思うと



感慨深いなぁ〜…




















私もそんな人が1人くらい欲しかった































って、




言葉に出すのは簡単だけど




いざそんな人が現れたら




大変なんだろなぁ…
























その大変を乗り越えてきた13人、か……
































決して完璧ではない人達が集まって







完璧に限りなく近くなる





















……これもメモっておこっと
























































エスクプス
エスクプス
おーし!
エスクプス
エスクプス
もうそろそろ出発するぞ〜









リーダーの一声が鶴の一声のよう







色んな部屋から返事が聞こえてくる













そんな光景に思わず笑ってしまう




























エスクプス
エスクプス
どうした?ㅎ





急に笑い始めた私に


やや引き気味のエスクプスさん









you
you
微笑ましいなってㅎㅎ







エスクプス
エスクプス
こんなの1年も経てば嫌になるぞ?ㅋㅋ



笑ってそう言うエスクプスさんに言う











you
you
ううん……羨ましいです……





you
you
「家」って感じがします…ㅎㅎ



















エスクプス
エスクプス
そ、っか……








you
you
はい!














エスクプス
エスクプス
……そろそろ行くか




you
you
車出してきますね~






































































昨日の出来事から約10時間


















外に出るため玄関の扉に手をかける



































you
you
んっ……!



















冷たくて重い扉を

万力の力を込めて

押してみる
















































想像以上に冷たい空気に

鼻を刺されたような気分になる



















































今1歩、


踏み出せないでいる私






































踏み出すのが怖いのか。















足が上手く機能しない



















困った足だこと。























よし、右足を上げて、前に下ろすだけ。









大丈夫だよ私



















だいじょ…
































大丈夫だよ
































静かに振り返ると














私を何度も助けてくれた人の笑顔が






























ジョシュア
ジョシュア
大丈夫だから、ね?






ジョシュア
ジョシュア
1歩踏み出すだけでいい








ジョシュア
ジョシュア
あとは勝手に足が動くから
























言葉遣いが凄く優しい






















あぁ……

















ジョシュアさんの優しい言葉、


























いっつも私を助けてくれる

















you
you
……はいっ!!

























そうだ







私には「味方」がいるんだから









何も怖がる必要はない














































大きく息を吸い込んで















足に力を込める













































右足をそっと次のタイルへと運ぶ



























今度は左足

























また右足

















5歩くらい行ったところで振り返る
































you
you
ジョシュアさん





















you
you
ありがとうっ!



































ジョシュア
ジョシュア
どーいたしまして!ㅎㅎ




























ジョシュアさんの放つ言葉は






やっぱり優しかった

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